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令和 4年第1回定例会(第2日 3月 2日)
令和 4年第1回定例会(第2日 3月 2日)

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  1. いなべ市議会 2022-03-02
    令和 4年第1回定例会(第2日 3月 2日)


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    令和 4年第1回定例会(第2日 3月 2日)                    令和4年               いなべ市議会(第1回)定例会               令和4年3月2日(水曜日)                 いなべ市議会 議場   1 議事日程 開会(開議)の宣告 日程第 1        代表質問 2 出席議員     1番 渡 辺 一 弘        10番 伊 藤 智 子     2番 伊 藤 三 保        11番 小 川 幹 則     3番 欠 員            12番 岡   恒 和     4番 多 湖   公        13番 清 水 隆 弘     5番 小 寺 徹 翁        14番 衣 笠 民 子     6番 西 井 真理子        15番 岡   英 昭     7番 原 田 敬 司        16番 位 田 まさ子     8番 篠 原 史 紀        18番 種 村 正 已     9番 片 山 秀 樹
    3 欠席議員    17番 林   正 男 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名  市長         日 沖   靖    副市長        岡   正 光  教育長        小 川 専 哉    企画部長       長 﨑 十九八  総務部長       小 林 治 夫    都市整備部長     梅 山 浩 幸  市民部長       杉 山 義 文    環境部長       二 井 真 作  福祉部長       日紫喜 隆 一    健康こども部長    出 口 美 紀  農林商工部長     杉 本   剛    建設部長       梶   正 弘  水道部長       出 口 日佐男    会計管理者      多 湖 康 子  教育部長       小 寺 道 也    国体推進事務局長   渡 邊 真 澄  監査委員事務局長   太 田 一 秋 5 職務のため出席した者の職氏名  議会事務局長     鈴 木   訓    議事課長       日紫喜 巖 人  議事課課長補佐    寺 園 妙 子               (午前 9時00分 開議) ○議長(小川幹則君)  おはようございます。  本日の定例会に、17番、林 正男君から所用による欠席届が提出されておりますのと、5番、小寺徹翁君から遅刻届が提出されております。  出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程により進めてまいります。  日程第1、代表質問を行います。  代表質問につきましては、各会派の代表として4名の方から通告書の提出がありました。  また、質問順位については、申合せによりあらかじめ決まっておりますので、ここで報告申し上げます。  1番、いなべ未来、位田まさ子君。2番、創風会、清水隆弘君。3番、日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君。4番、新風いなべ、多湖 公君。以上であります。  なお、質問は全て質問席で行っていただき、答弁中においては、質問席横の席に着席くださるようお願いします。  質問方式につきましては、一問一答方式で行います。  質問時間は、申合せのとおり、各会派における制限時間内において行っていただきます。  それでは、代表質問を許可します。  まず、質問順位1番、いなべ未来、位田まさ子君。  16番、位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  皆さん、おはようございます。16番議員、いなべ未来、位田まさ子です。議長の許可を得ましたので、代表質問をします。  このたび、代表質問の形態が大項目別に変わりましたので、よろしくお願いいたします。会派の総意として丁寧に質問できるよう努めます。  では、1【安全で安心な日常】。  1-2【オンライン健康相談】。  オンラインで健康相談、育児相談、赤ちゃん訪問の効果と課題は。  1-4【粗大ごみ場の整理】。  (1)粗大ごみ場リサイクルセンターの施設や作業機械整備について、整備の優先順位など、計画はどのように考えてみえるのか。  (2)今後、唯一の最終処分場となる藤原最終処分場の拡張計画と、そのことでどの程度延命できると考えているのか。  1-5【あじさいクリーンセンターの老朽化】。  「後続施設の検討を開始する」とあるが、それについて第三者委員会、有識者などへ意見を求めるのか。どのように検討を行う計画であるか示してください。  1-9【下水道使用料金の見直し】。  見直しの計画はどのように進められているのか。また、試算は既に持っているのか。  1項目は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  おはようございます。それでは答弁させていただきます。  オンライン健康相談についてでございますけれども、コロナ禍で外出する機会が減ることで、不安を抱えたまま育児に悩むお母さんが相談できる場が必要ではないかということで、オンライン相談を始めさせていただきました。  効果といたしましては、顔と顔を合わせて面談することで、お母さんの表情から気持ちを読み取ることができたり、家庭内の様子を把握することができます。  また、担当保健師の顔を覚えていただくことは市民の方にとっても相談しやすく、安心につながるのではないかと考え、効果は大きいと考えております。  課題につきましては、オンラインインターネットを利用させてもらいますので、Wi-Fi環境が問題になるんですけども、若いお母さん方はほぼ整備をされております。学校では必ず必要になってきますので、現在のところ問題にはなっておりません。高齢者についてのオンラインはほぼありません。若い方が対象だと思っていただけるとありがたいと思います。  1-4、粗大ごみ場の整理で、作業機械の整備ですけど、除雪作業用ホイールローダーを夏場に粗大ごみ場で使用するため、当初予算に計上させていただいております。  施設の整備で、大安・北勢町粗大ごみ場のトイレの改修事業として130万円を2件、北勢・藤原粗大ごみ場の倉庫の改修で120万円掛ける2か所を当初予算で計上させていただいております。  次に、藤原最終処分場の拡張計画でございますけれども、既に藤原最終処分場は令和2年、令和3年にかけまして拡張工事をし、残余量4万8,000立米を確保しました。市では年間約110トン(約90立米)で、十分に残余量は確保できると思っております。  続きまして、あじさいクリーンセンターについて、第三者委員会、有識者についてですが、基本方針を作成させていただきまして、今後、技術的な見地に基づく検討を行って進めていきたいと考えております。技術的な見地で検討いただくのに、第三者委員会や有識者による検討委員会をつくっていただいて、基本方針を作成していきたいと思っております。  続きまして、下水道使用料の見直しで、見直しの計画の進め方でございます。今年中にいなべ市上下水道運営審議会で審議いただいた後に、答申を頂いて、最短で来年の3月議会に改正案を提出させていただきたいと思っております。試算はこれからでございます。施政方針にも書きましたけども、112円が平均なんですが、立米当たり150円にアップする必要があります。単純に考えて34%(3分の1)のアップが必要になります。それを段階的にする計画になろうかと思っておりますので、また皆さんの御審議をよろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  では、再質問をさせていただきます。  質問することもそんなにないんですけども、施政方針のとおりに最善の方法を見つけていただくといいと思うんですけども、1番のオンライン健康相談、詳しく説明いただきました。このオンラインでの事業は、聞き取りのときに既にやられているとお聞きいたしました。コロナ禍の中、ありがたい取組だと思います。  課題として、今、おっしゃったように、オンラインの環境が整っているかどうか私も心配しておりましたが、今の若い人はスマホとかWi-Fiなどの設備が家にあるということで、今のところは心配がないというお返事でした。  オンラインでやることについては、細かい部分が見えない、赤ちゃんの顔色の変化とか、母親の表情も、映像で見るのと、実際に見るのとは違うところもあります。そういうところで、取り残しのないようによろしくお願いしたいと思います。  1項目はそれでよろしいです。  1-4の粗大ごみ場の整備、市民の安心できる粗大ごみ場計画を、今、聞かせていただきましたら、考えているということで、職場環境の改善などにも取り組んでいただき、安心いたしました。藤原ではコンクリートもずっと張っていただいて、見に行きますと、本当に整備ができているなと感心いたしました。  私が心配していた大安・北勢のトイレも、130万円の予算をちゃんとつけているということで感心いたします。ぜひ進めていただきたいと思います。  近年では女性が粗大ごみ場へ大きな荷物を持ってみえる時代になってきました。男の人に頼まなくても、女の人が持ってくるということですので、大安・北勢のトイレの整備、水回りの整備は職場の安全のため、その人たちのためにも一刻も早く進めていただけるとありがたいと思います。  1-5、あじさいクリーンセンターの老朽化は、本当に迫ってきていますので、予算もたくさんつけていただかなければならない仕事だと思います。桑名のRDF化施設を脱退した員弁町分のごみの影響は多大にあるんでしょうか、それとも大したことはないか、どちらでしょう。 ○議長(小川幹則君)  環境部長、二井真作君。 ○環境部長(二井真作君)  ただいまの答弁をさせていただきます。  員弁町分のごみは昨年度より130トンほど減っております。市全体では400トンほど増えておるんですけども、これについては、広報誌やホームページにて分別の徹底を図りたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  ありがとうございます。結局、ごみの課題は分別が一番という結論が出るんですね。これは市民の義務でもありますので、これから私たちも徹底していきたいと思います。  1-9、下水道料金の見直しの問題は、国からの示唆もあり、理解できますが、市民の生活に直結する重要な問題であります。方策を段階的にと、今、市長がおっしゃいましたように、いろいろ考えていただき、市民の負担軽減を視野に入れて、慎重にお願いしたいと思います。  では、次の大項目2に行きます。  2【支え合いで守る日常】。  2-4【成年後見制度の利用促進】。  (1)委託先はどこになるのか。社会福祉協議会公益社団法人成年後見センターリーガルサポートセンターと市の連携体制はどのようなものか。  (2)センターを利用するに当たって、利用者、相談者に費用負担はあるのか。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  成年後見人制度につきましては、成年後見支援センターの相談窓口はいなべ市社会福祉協議会に委託しており、一般的な相談ですので費用はかかりません。  成年後見人を指定させていただき、その後、実際の業務をやっていただくのは司法書士、弁護士ですので当然費用はかかります。そういったあっせんをしていただくのがリーガルサポート三重支部と御理解いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  この問題につきましては、今まさに高齢化社会になり、今後、私たち団塊の世代の相談が多くあると思います。市が窓口ということで、よいタイミングで、大変心強いと私は思いました。  今の説明では、相談までは無料ということですが、私の希望を言わせていただきますと、今後、一歩踏み込んだサービス、例えば成立して進んでいくときに、個人的に弁護士や行政書士に頼むより、ここを経由したことで少しでも安価になる、個人の持っている資産の関係で料金を決めることは難しいと理解できますが、希望として、努力していただくと、市民の安心につながると思うんですが、市長、どうでしょう。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  成年後見人が必要な方は、おっしゃるように資産がある方です。資産があって、相続される方が親御さんのケアをされておられる家庭は後見人制度は要らないんです。資産があるにもかかわらず、誰もケアをする方がいない方、お一人で相続者がいない方が亡くなっても、資産だけ残ってしまいます。それよりは資産を利用して、弁護士費用など発生する費用を払っていただくほうが合理的な制度かなと私は考えます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  よく分かりました。私はこういう窓口もできたので、この制度を利用して、そういう特典が考えられるのかなと思いましたけども、今、お聞きしまして納得いたしました。  次に参ります。  3【学びで創る未来】。  3-2【温水プール】。  温水プールの建設に伴い、使わなくなる各小中学校のプールはどうしていくのか。取り壊し、活用などの計画はあるのか。  3-3【旧校舎の活用】。
     郷土資料館を旧中里小学校へ移転するに当たり、現在の郷土資料館跡地はどのような計画があるのか。  3-4【学校施設の充実】。  各小中学校のバリアフリー化の状況は。未整備校はどれほどあるのか。  大項目三つ目は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  温水プールができた後に、使わなくなったプールをどうするのかという御質問でございますけども、使わなくなったプールを学校内に放置するのは維持管理上、衛生管理上、非常に難しいと思います。教職員の負担が大きくなります。使わなくなった段階で解体するなり、少なくとも水を張るのは危険ですので、水を張らずに、しばらく次の用途を考えるか、一部を壊して駐車場のような形にさせていただくか、完全に解体してグラウンドなり広場に残しておくか、次のことを考えるかです。防火水槽という発想もいいんですが、水を張って残すことは極めて危険です。  次に、郷土資料館の跡地についてです。老朽化しておりますので、最終的には取壊しが必要ですけども、市の一般予算で取り壊すと、非常に高価になります。いなべ市は何か新しい施設を補助金を使って解体費も出るように工夫させていただいております。三里保育園の横ですが、三里保育園の駐車場では補助金がつきません。今、乳幼児の保育をどうするかが一つの課題です。それを解決するための敷地にするか、消防団の詰所がありますので、それを移転するということで、移転、建築と同時に解体させていただくかですが、詰所とは面積が全く違います。ですから、緊急防災の7割補助は適用にならないと思いますので、いろいろ工夫が必要かと思っております。  施設のバリアフリー化につきましては、一般的に車椅子用のトイレと段差解消のスロープとエレベーターがセットで、これを全てするのがバリアフリー化と呼ばれています。校舎と体育館と二通りあり、校舎については15校中8校が整備済みで、7校が未整備です。未整備の7校のうちの3校は多目的トイレは整備済みですが、あとの施設が未整備です。体育館については8校が整備済みで、7校が未整備です。多目的トイレのみが整備されているのが2校ありますので、今後、整備をしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  詳しい説明をお聞かせいただきました。  順次、埋め立てていくということならこの質問はむなしいもので、しなくてもいいんですけども、補助金とかを活用していろいろ考えていくと。  私も、今、市長がおっしゃったように、地域の防火水槽として、もしも何か役立つなら、阿下喜のまちの真ん中にあるようなところは、上に網を張ってコンクリートにして、少しでも地域の防火水槽に役立つのかな、上をきちっとすればいいのかなと思って提案しようと思いました。埋め立てなければ助成金が出ないのなら話になりません。  大安の石榑小学校の建設の説明会に行かせていただきましたときのことを覚えておりますが、プールの水は、中に浄化作用する機能がついたプールで、飲み水には適さないけども、大災害があったときに、洗濯とか体をふいたりする生活用水に代わる装置がついているという説明を聞いた覚えがありました。それも無視して、全部順次埋めていくということですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  埋めるのではなくて、水を張らない措置をするということです。灌水すると藻がわいたり、水を入れ替えないと腐りますし、猿が来たらふんをしますし、落ち葉も入ります。維持管理に大変なコストがかかるということです。2階建てで下が駐車場になっているようなところは、そのままにしておけば単なる屋根ですから、全く問題はないんです。ですけど、水を張って学校内に放置することは、学校の先生からすると非常に危険で不衛生です。  開放式の防火水槽もほぼなくなっております。自治会長からたびたび地下式にしてくれとか、消火栓に変えてくれとかいう要望が非常に多いです。なぜかというと不衛生なんです。子どもたちが遊んではまって、自治会長の責任が問われることが嫌なんです。同じようなことが学校でも起こるということですので、防火水槽という用途で水を灌水して置いておくことに物すごく不安とコストがかかるということで御理解いただけるとありがたいと思います。  石槫のみならず、三里小学校のプールも飲料水として使えるようになっていますけども、プールとして使わない水は学校には置いておけないです。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  説明はよく分かりますが、何か惜しい気もしますね。新しいところへ移るために、まだ使える、十分機能するプールをそのまま放置するのはちょっと残念な気もいたしますが、よく検討して、順次、やっていくことでお願いいたします。  では、旧校舎の活用について、今、既に答えを言っていただいたんですけども、三里保育園の駐車場だけでは補助金が出ないので、何かほかにも名目の立つ場所に考えるということですが、三里保育園の園児のお母さんたちからは、安心・安全のために駐車場を広くしてほしいという要望を聞いております。  3-4の学校施設の充実。員弁中学校エレベーターバリアフリー化ですが、市内全部を進めていくのかお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  まだのところもありますので、計画的にバリアフリー化は進めていきます。現在、小学校で車椅子用のトイレ、段差解消のスロープ、エレベーターの3点セットが完備しているのが員弁西小学校員弁東小学校笠間小学校石榑小学校藤原小学校の5校です。中学校では、北勢中学校藤原中学校の2校でございます。あとは一部整備もありますが、未整備ですので、これから計画的に整備をしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  今、聞きましたが、これは本当に喜ばしいことです。どうぞお願いいたします。  では、大項目の4に行きます。  4【デジタル技術を活かす未来】。  いなべ市内は10ギガ光回線などデジタル環境が進んでおり、サテライトオフイスやデータセンターの誘致など、デジタル技術を生かすまちづくりを進めますとありましたが、今後の展望と、それによっていなべ市にどのような効果が生まれるのか、よろしくお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  サテライトオフィスデータセンターにつきましては、政府の方針でございます。1月にデジタルインフラの整備に関する有識者会議中間まとめインターネットで出ております。今は東京一極集中になってますし、特に自動運転には巨大なサーバーが要るんです。これからどんどんデジタル化が進み、クラウド化が進みますと、コンピュータが莫大に要ります。そういうものを地方にも整備していく必要があるということで、政府が動いております。そういった流れで、いなべ市もできれば誘致活動を始めたいなと思っておりますが、今のところ具体的にはございません。  この間、マスコミの報道で、敦賀市では原発がありますから、原発の電力を利用した形のデータセンターの誘致を計画していくという報道がありました。莫大な電力が必要ですので、データセンターの電力も、できれば再生可能エネルギーも入れた形でやっていきなさいというのがこの中間取りまとめの中での答申に出ております。そういったことを加味しながら誘致活動を始めていきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  今、少し聞き及ぶところだけでもすばらしい計画だと私は思います。サテライトオフィスなど、企業誘致にもなり、そのサテライトオフィスにより、空き家の利用促進になり、移住促進にもなります。今、始めなくてはならないのはこういうことだと思います。これこそ地方創生ではないでしょうか。補助金なしのところが残念で、市長が飛びつかんのだと思います。これに補助金がついたら、本当に積極的にいけると思うんですけども、この事業は補助金なしでも積極的に力を入れるべきだと思います。いかがでしょう。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  令和3年度の国の予算、データセンター地方拠点整備事業で71億円計上されており、令和4年度からの4年間で455億円の見通しです。これは経済産業省か総務省のホームページで載っております。巨大な補助金があります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  補助金も国から出る事業で、今、聞いたら、電力が最大のネックだと思います。それを克服できたら、地方創生事業としてまた考えるということでよろしいですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  10ヘクタール以上の用地が必要です。まず、10ヘクタール以上を開発しようとしますと、環境影響評価が必要です。環境影響評価に3年かかりますので、できるだけそれを短縮した形でできる用地があればいいんですが、いなべ市には工業用地として未売却の造成済みの工業団地、は今はございません。すぐに対応できるところはないと。改めて、企業誘致と同じように整備が必要になってくるというのが現状です。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  では、どうぞ頑張ってください。  次の大項目に行きます。  5【山辺を活かす未来】。  5-2【野遊びSDGs】。  5-3【梅林公園の改革】。  (1)5年間で16億円の事業費とあるが、この根拠は。  (2)農業公園という同一施設内で、(一社)サンパークいなべへの指定管理者事業野遊びSDGs事業はどのように運営するのか。  5-8【脱炭素先行地域への挑戦】。  どのような計画、内容で脱炭素先行地域に応募したのか。  5項目は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  野遊びSDGsの5年間で16億円の内訳でございますけども、調査委託費や計画策定のソフト事業で約2億円、拠点施設整備事業として約11億円、樹木、枯草のチップ化施設の移転工事として約3億円、計16億円を想定させていただいております。  次に、今は指定管理者としてサンパークいなべにお願いしておりますが、エコ福祉広場は今の整備対象から外れております。エコ福祉広場のパークゴルフ場などをどなたがどういうふうに維持管理していくかなども、十分な協議をサンパークいなべともしていきたいと思っています。お互いに合意した上で進めていきたいと思います。  今も梅が咲き始めましたけども、梅林の花梅は残す計画でおりますので、御安心いただけるとありがたいと思います。  脱炭素先行地域でございますけども、国が2050年のカーボンニュートラルを基本理念に掲げて、地方自治体で先行的に進めているところを支援しましょうと。1,700市町村があるんですけども、その中で100か所を選んで先行地域にしますということで、第1回の募集がありました。正確な数字は分かりませんが、約70自治体が応募したらしいです。第1回の選考で国は20ぐらいを選定したいと。半年に1回のペースで募集をするというスケジュール感で政府は発表しております。  どういう内容かといいますと、脱炭素社会に向けた市の取組ということで、エリアを決めてやる必要がありますので、阿下喜の庁舎付近を脱炭素の新しい都市にしましょうという計画です。市役所の駐車場を活用した太陽光発電施設で、カーポートの屋根に太陽光発電設備を設置にすることによって電力を賄うことができます。それと太陽光発電から得た電力による電気自動車のスタンド(EVスタンド)を整備させていただこうと考えております。  それと、いなべ市では豊田合成がトヨタMIRAI未来の燃料タンクをつくっておりますので、太陽光から得た電力を水素に転換するグリーン水素を精製して、将来は水素ステーションの設置ができればなと。公用車を電気自動車と燃料電池車の燃料に代えていこうという提案をさせていただいて、第1回の応募をしております。  応募については、地域を拡大できるということですけども、バイオマス発電などの追加をしていくかどうかは、当たるか当たらないかもありますので、状況を見ながら次の手だてを考えていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  では、5の野遊びのことについてお聞きいたします。  事業費16億円の根拠を聞かせていただきましたが、まず、事業費がこれ以上増えることはないのでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  まだ計画すらできていません。これから調査、計画をしますので、これがアッパーリミットだということにはしたくないと思います。辺地債を使えば8割の補助で、地方創生交付金の採択を受けてますので、これは千載一遇のチャンスだと思います。後悔のないような施設にはしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  今のお言葉、7割、8割は国からの補助ということですが、5億円か6億円は市からということです。  今、聞かせていただきましたが、後悔の残らない施設にという今の市長のお言葉は、私は重く受け止めます。忘れないようにしてください。これではということが後であって、皆さんの同意を得てからでは遅いのですから、そういう重みを市長は感じていただきたいと思います。  5-3の梅林公園の改革と書いてありますが、梅林公園を、将来、どのように残したいのか。例えば梅まつりだけは存続すると、今、言いましたね。その後のことはどうするのか。スノーピークとサンパークいなべがどこまで共存できるのか。市とその二つの3者が協議の結果をもう少し早く議会に示すべきだと私は思いました。ただスノーピークの計画だけを、全協を開いてもらって、何回も何回もこんなんですと知らされても、サンパークいなべ側の意見が全然聞こえてこず、私は判断に迷いました。あと2年間は指定管理者の契約期間があるので、その間にサンパークいなべとというのでは、全然計画が見えないので、説明になっていないと私は思います。それではちょっと違うのではないかと思います。2者が共存できる、こういうふうにサンパークいなべは言ってるからなんだ、これはスノーピークにも伝えてあるよというような、共存できる環境をもう一度説明できたらしてください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  農業公園の理念としては農業振興なんです。そこで高齢者が働けるようにということです。それと環境で、エコ福祉広場にエコという名前もついております。その三つをコンセプトに、設計が最初からできているわけじゃなくて、高齢者の思いでいろんなアイデアを出してできた施設だと私は理解しております。  当初、汗を流して建設に携わった方がほぼいらっしゃらなくなってきたと。現在、運営されておられる方も高齢化によっていつまでできるか分からない状況です。花梅があそこの売りなので、花梅を残してほしいと地元の方はおっしゃっておられます。パークゴルフも思い入れがあり、皆さんが使ってらっしゃるので、残してほしいという話もありますが、皆さんが全体を維持管理していくことが非常に難しくなってきました。今も4,550万円指定管理料がかかっている状況でございます。  サンパークいなべの経営陣も高齢化していますので、誰かに引き継ぎたいというのが率直な思いだと思います。花梅は残してほしいという話はしますけど、ずっと維持管理を我々がやっていくのは難しいとおっしゃっておられます。駐車場などは年に1回使うだけです。ツアー・オブ・ジャパンがあれば、そのときにも駐車場として使いますが、あとはほぼ使われない状況ですから、市の資産とすると、運用面ではもったいないスペースかなということもあります。サンパークいなべの皆さんと相談させていただいて、合意の上で全て進んでおりますので、それは御安心いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  ありがとうございます。今、私が一番懸念していたことは、サンパークいなべの意見が全然議会へ伝わってないことです。こうしたらいいと思いますという話ばかりが伝わっていたので、サンパークいなべはきちんと承諾しているのか、ちゃんと話をして、市とスノーピークの3者で了解を得ているのかなという不安がありました。それでこんな質問になったんですけども、全協を今度開いていただくなら、そういうところを確認を取って、ちゃんとサンパークいなべは理解している、共存できるような体制にいるという安心の話をしていただくと、このまま私がサンパークいなべの意見も聞かず、スノーピークの意見も聞かないうちに計画が進んでいくことが不安で聞かせていただきました。よろしくお願いします。  では、5-8の脱炭素先行地域への挑戦。ソーラーパネルはいなべ市にも大きな影響があって、議会の中でも問題がありましたが、今、聞かせていただいたら、庁舎の建物、公共施設を大いに利用するということです。私はソーラーを地面にするよりも、日本中の健康な建物で、ソーラーが設置可能な建物に、国が助成金を出せば、私のところも乗せると手を挙げる方がいると昔から思ってました。脱炭素社会を進めるなら、国がもっと補助金を出して、市民の皆さんに自分の家の電力は自分のところでという合い言葉で助成金を出さないのかと思っていました。ぜひ審査に当選することを期待しております。通ってください。  これは以上です。  次は、【歳入予算と財政状況】。  【地方債残高の減少】。  地方債は減少したとあるが、令和4年度から6年間は公債費が毎年30億円を超えると予想されております。令和4年度の財政調整基金は前年度比10億円の減少、全会計基金では20億円の減少とありますが、このような状況で健全な財政運営ができるとした説明をお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市の財政は、年度末に前年度の繰越金などにより、例年、基金の積み増しが行われます。したがって、決算と予算を比較しても約30億円違います。位田議員は決算と当初予算を比較されておられますので、非常に減ったような感じになっています。家に帰られて、令和元年から令和3年の当初予算の資料をもう一回見直していただくと、令和元年の当初予算の全会計の残高は83億4,000万円となっていますが、決算ベースでは114億円になっています。令和2年は当初予算での全会計の基金残高は83億9,000万円ですけど、決算では118億円で34億円プラスです。令和3年度の決算はまだしていませんけど、今、補正を上げて皆さんにお知らせしている数字が、当初予算では84億3,000万円、決算では113億円で29億円のプラスです。令和4年は当初予算93億円で、過去3年間は83億円から84億円で推移してきた当初予算の全基金の残高よりも9億円も多いんです。例年よりも当初予算の基金残高は多いことが、いなべ市は健全財政だという根拠です。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  今、説明いただきましたけども、令和元年の当初予算から見比べるようなことは私たちにはできません。今、言われて初めて分かったことです。それに数字が今の決算とまた変わるということもからくりみたいで、私はそれを比べる余裕がありませんでした。今年の財政状態の表を見て、質問を書かせていただきました。  財政状況について、今の説明では84億円に113億円になり、数字的には後で上がるので心配はないということですね。でも、今年の大雪で雪害対策費は前年度の5倍の1億5,000万円、今後、コロナが終息に向かうのか、もっと拡大するのか、それとも変異株で延々とこの状態がいつまでも続くのか、誰にも分かりません。その上、異常な天候の襲来、このようなときのための財政調整基金です。主婦で言えば貯金です。県や国で賄えるうちはよろしいが、示していただいた表だけを見ると、今年は過去最低の財政調整基金額であります。心配であります。  いま一度、何月には改定の数字がちゃんと出るということ、何かそういう安心できる根拠がありましたらお示しください。このままの数字ですと心配で、市民も安心できないと思います。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  一昨年だったと思いますが、1,700ある市町村の財政調整基金の残高が増えてるじゃないかと、財務省が総務省に対して地方交付税交付金を減らすと。地方は財政調整基金をふんだんに持っているじゃないかと。国の財政が大赤字なのに、地方にこれ以上回す必要がないじゃないかという財務官僚からの強いプレッシャーが総務省にかかりました。むやみに地方が基金を持っていると、国の補助金は減らされます。いなべ市も財政調整基金という形で持つんじゃなくて、市債管理基金だったか何か違う基金をつくったと思います。目立たないようにしないと、国は、おまえ金があるじゃないか、国に補助金を言ってくるなよと言われるので、いなべ市は工夫しています。全市町村がそういう工夫を多分始めていると思いますし、全国市長会でも一時話題になりました。  家にあると思いますが、過去の予算書を見ていただきたいと思います。私どもも予算と決算を同じ棒グラフで書いているんで混乱するんです。予算と決算は違うので、来年度からは棒グラフの色を変えるようにお願いをしました。令和4年度の右の二つの棒は予算ベースで、あとは決算ベースなんです。それを一緒にすると、極端に減っているように見えるんですが、去年84億円だったのが今年は93億円で、実質は増えていると理解いただけるとありがたいと思います。いなべ市の財政は健全で、財政調整基金は故意に減らしてます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  位田まさ子君。 ○16番(位田まさ子君)  財政調整基金は故意に減らしておりますと。昔の徳川幕府の参勤交代みたいなもんですね。地方にお金があまりあると、徳川幕府が倒されるか分からないと参勤交代したみたいなもので、お金を地方へあまり与えない、そんな考えでよろしいですね。分かりました。
     冒頭で述べましたが、市長の所信表明の初めの大項目、安全で安心な日常、これに勝る言葉はありません。市長、この言葉を忘れず、市民をしっかり守ってくださいますようお願いして、私の代表質問を終わります。 ○議長(小川幹則君)  いなべ未来、位田まさ子君の代表質問を終了します。  ここで、暫時休憩いたします。                午前 9時59分 休憩                午前10時15分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、代表質問を行います。  質問順位2番、創風会、清水隆弘君。  13番、清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  創風会の清水隆弘でございます。  まず、冒頭に、太田耕司議員がお亡くなりになられました。太田議員とは先月の臨時議会でお会いさせていただいたのが私は最後となりました。御当選されて、今議会でいよいよ初の一般質問をされる予定でございました。残念でなりません。太田議員の御冥福を心からお祈り申し上げます。  さて、それでは創風会を代表いたしまして、去る令和4年2月22日の日沖市長の令和4年度施政方針の中から代表質問を始めさせていただきます。  今回の代表質問から、大項目は三つまでというくくりがなくなりましたので、質問分野は多岐にわたりますが、どうぞよろしくお願いいたします。  1【安全で安心な日常】でございます。  ハザードマップを活用した防災意識の高揚と避難行動の啓発によって、コロナ禍の中、どのように工夫して行うつもりでしょうか。  1-5【あじさいクリーンセンターの老朽化】についてでございます。  後継施設の検討につきまして、あじさいクリーンセンターの延命化、新しい施設の建設、埼玉県日高市のような可燃ごみの資源化処理を太平洋セメント株式会社藤原工場で行うよう全委託、あるいは、近隣市町との広域連合など、検討の余地はそれぞれあると思うが、どうでしょうか。  1-9【下水道使用料金の見直し】です。  運営審議会を開いていただくとの先ほどの御答弁でございました。ですので、私は下水道料金改定は何年度の実施を予定されているか、この点、お尋ねいたしたいと思います。  1項目は以上でございます。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ハザードマップをコロナ禍でどのようにして工夫して活用していくかでございますけど、コロナ禍において自治会などの防災訓練が縮小されている中、防災ガイドブック、ハザードマップについて、市民に幅広く理解していただくために、ユーチューブを活用して、ガイドブックの説明動画の配信を行っております。  また、自治会が独自で活動中の防災ガイドブックの内容を学ぶ機会を設けることができますよう、防災ガイドブックの全戸配布時に併せて、マニュアルを各自治会に配布いたしました。  続きまして、あじさいクリーンセンターにつきまして、日高市で行われているAKシステムは、使用していないキルンを活用して可燃ごみを処理する技術でございまして、太平洋セメント藤原工場には使用していないキルンはございません。ですから、AKシステムを日高市の用に活用することは難しいと考えております。  広域化につきましては、近隣市町と広域処理について計画的に提携していきたいと思っております。  それと、太平洋セメントでの処理でございますけども、全てを太平洋セメントにお願いすることは非常に難しい状況ですが、綿布団、畳、家具、プラスチックなど品目別で処理できる、今の施設で処理可能なもの、投入できるものについては、積極的に太平洋セメントと協議して、委託の範囲を広げていきたいと思っておりますが、日高市のように市の施設をなくして、太平洋セメントに全部委託をすることは、太平洋セメントに空きキルンがないのと、空きキルンに相当するものを別に造るとなると、莫大なコストと輸送コストがかかりますから、非常に難しいと考えております。  続きまして、下水道料金でございますが、令和4年度中に諮問機関であります上下水道運営審議会で審議いただいて、早くて来年の3月議会で議案として上程させていただきたいと思っております。それから周知期間が必要ですので、しばらく後に実際の値上げになろうかなと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  昨年度改訂されましたハザードマップを活用された1年間の実績をお聞きしようと思いましたけれども、既に自治会配布だけでなくて、防災ガイドブックの使い方といったマニュアルまで作成して自治会に配布されたこと、また、ユーチューブチャンネルも開設されていらっしゃるということですね。ユーチューブチャンネルは若干250回の再生回数なので、これからこの再生回数をどうやって増やしていくかが課題だと思いますが、コロナ禍の中、鋭意工夫されてみえると思います。  ごみ処理施設につきましては、少し市長おっしゃっていただきましたけど、首長同士のトップ会談ではありませんけども、まさにリーダーシップを発揮していただいて、ぜひとも前に進めていただければと思います。  下水道料金につきましては、再三、御説明もいただいておりますように、本市は県内の他市町に比べて非常に安価であり、収支の均衡が全く取れていないのは理解しておりますけれども、下水道料金は前回も改定があったと思うんですが、ちょっと確認のため、いつ改定されたかまず教えてください。 ○議長(小川幹則君)  水道部長、出口日佐男君。 ○水道部長(出口日佐男君)  御質問の前回の改定でございますが、8年前の2014年(平成26年)5月1日に改定させていただいております。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  そのときは審議会はもちろん開催されたと記憶しておりますが、何回開催されましたでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  水道部長、出口日佐男君。 ○水道部長(出口日佐男君)  前回の下水道審議会の回数は3回でございます。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  では、そのときの改定内容はどのような改定だったのでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  水道部長、出口日佐男君。 ○水道部長(出口日佐男君)  そのときの改定内容でございますが、それまで2か月に20立米までを含めた基本料金で、基本水量制でありました。それを廃止して、基本料金そのものを値下げし、使用水量を1立米から付加する方式に変更させていただきました。この改正によって、使用水量が少ない方は減額、使用水量が多い方は高額となり、いなべ市全体では7%から8%の増額の改定になりました。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  今回の改定につきましても、実質値上げということだと思いますけども、前回同様、審議会にて慎重な議論をされて、答申をもって、さらに庁内執行部でも慎重な議論がされることをお願い申し上げまして、次の質問に移らせていただきます。  2【支えあいで守る日常】でございます。  (1)福祉委員会の今後の設立予定地域の予定、設立支援はということで、昨年の私の代表質問で、令和7年には全自治会118地域で設置を進めるとの御答弁を頂きましたので、それを踏まえての質問でございます。  次に、重層的支援体制、これは少し長くなりますけど、説明させてください。  最近、地域や家族などの共同体としてのつながりが弱体化していくと言われておりますけれども、その中で、生活課題を抱えながらも相談する相手がなくて、また、制度の谷間で孤立してしまって生きづらさを感じている人が増えていると感じております。  家族構成の変化と多様化により、生活課題も複雑化や複合化が進んでおり、単一の専門分野の制度利用や支援だけでは十分に生活課題に対応できないケースも増加しています。  我が国の社会保障制度は、歴史的にも高齢者とか障がい者とか専門分野単位で制度設計されまして、一定の成果を見てきました。しかし、複雑化、複合化した課題への対応という点で課題を抱えていると思います。複雑化、複合化した課題を抱えた世帯は地域の中で孤立するだけではなくて、社会の制度にもうまくつながらず、状況が悪化してしまったり、解決の糸口が見つからないまま、さらに孤立を深め、本人の生活が成り立たなくなることもあります。  こうした中、国は、地域共生社会の構築を次の時代の大きな目標に設定しております。この地域共生社会の取組は、専門職だけでは実現するものではないんです。地域の住民やボランティア団体、NPOだけではなくて、場合によっては地域の商店や学校、御近所などで、地域で生活する全ての人と人とが関わり、人と人がつながることで、地域共生社会はつくられていくと思っております。  国は令和元年度に厚生労働省に地域共生社会に向けた包括的支援と多様な参加、協議の推進に関する検討会を設置しました。そして、令和元年度以降、200か所以上でモデル事業を踏まえて、今年度(令和3年度)には、重層的支援体制整備事業として法定化されました。  施政方針の中には、市役所内に重層的支援体制の整備をするとのことであります。地域福祉はやっぱり仕組みづくり、プラットフォームが大切だと思っております。  そこで、お尋ねいたします。  (2)就労・介護・障がい・子育て・ひきこもり・困窮の生活課題に対する「重層的支援体制の整備」の具体案はということです。  2-2【暮らしの保健室】です。  (1)大安駅旧喫茶室に業務委託できるとのことですが、業務委託先は。また、開設時期はいつ頃の予定でしょうか。  (2)看護師スタッフは全ての暮らしの保健室に配置されるんでしょうか。  2-5【障がい者グループホーム】。  (1)オレンジ工房あげきの保護者からの要望はどのようなものがありますでしょうか。  (2)財源、場所はもとより、要望実現の可否の判断については、どこでどのように行うのでしょうか。  2-8【有償ボランティアへの支援】についてです。  (1)現在、ハートキャッチいなべ以外にも有償ボランティアを行う団体は市内にあるのでしょうか。  (2)ほかにもこういった団体を増やしていく考えはあるのでしょうか。  以上でございます。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  福祉委員会は現時点で63地区、令和3年度で3地区が設立いただいております。現在、コロナ禍でございますので、今後とも引き続き、地域の人々の支え合いの活動となるように、未設置の自治会に働きかけていきたいと思います。千司久連を入れると119になるんですけど、自治会によって小字があったり、阿下喜では東町でも1、2、3とあったり、分母118が必ずしもパーセンテージの母数にそぐわない可能性もありますので、現在、63地区とだけ申し上げておきます。  続きまして、重層的支援体制でございますけども、いなべ市は既に生活課題が重層的に絡み合ったケースについては、市役所内に個別検討会議を持ちまして、対応させていただいております。議員おっしゃられたように、今回、国が重層的支援体制整備に対して国庫負担金を予算化されましたので、これを体制という形ですることによって国庫金が入ると。今後は国のマニュアルに従って進めていきますが、実際には市役所内に個別検討会議が既に存在して運営させていただいている状況でございます。  続きまして、暮らしの保健室でございますが、大安駅のだいあん暮らしの保健室の運営は特定非営利活動法人スプリングを想定しており、令和4年の秋には開設したいと思っております。  看護スタッフについては、だいあん保健室に看護師スタッフが2名常駐する予定でございます。その方が他の暮らしの保健室とどういうふうに結びついて支援していくかは、暮らしの保健室で決定されると思います。  次に、オレンジ工房あげきの保護者からの要望はどのようなものがあるのかについてですが、オレンジ工房あげき所属の36名の家族にアンケート調査をしたところ、将来はグループホームなどで生活したいが17名、47%と最も多く、グループホームのニーズは強いということでございます。親亡き後、どうしていくのか、親御さんからすると障がい者の兄弟に負担はかけたくないと思われると思います。兄弟がいない方もいらっしゃいます。そうしますと、全くサポートする方がいらっしゃらないので、グループホームのような公的施設が終の住みかにならざるを得ないのかなと思っております。  財源の話でございますが、法律的には同じ敷地内に建設はできないものですから、オレンジ工房あげきと公道を挟んだ限りなく近い土地がベストなんです。市営住宅が物すごく老朽化しており、今でも建てかえなり何かしたい旧町営住宅があるんですけども、お一人の方がずっと住んでいらっしゃいますので、私も説得にはお伺いさせていただきましたが、難しい状況です。根気よく説得に努めたいと思います。一番の問題は場所がネックになるということです。  次に、有償ボランティアは、ハートキャッチいなべ以外は今のところございません。ほかにも実施する意欲のある方がおられれば、立ち上げに向けた支援をしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  福祉委員会について、確かに分母の件は分かりますけれども、コロナ禍というのもあり、設立がなかなか進まないところでございます。そのネックとなっているところは何だと感じていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  ネックとなっていることは、世帯数が少ない自治会では、地域での役職がかなり重複してくることが負担になるという意見は聞いております。まだ全体的な自治会に回ってないんで、積極的に進めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  では、福祉委員会が上手に機能しているところはどこか把握されていらっしゃるでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  好事例としまして、福祉委員会の見守り対象者への訪問を中央ヶ丘の自治会さんがやっていただいております。  ほかに福祉委員会が自治会ボランティアを募って、ごみ出し支援を行っていただいておるのが宇賀の自治会と聞いております。  あと子ども会とともに紙芝居の作成、披露会を鍋坂の自治会がやっていただいております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  重層的支援体制、既に個別検討会議を市役所内には構築されているということで、心強い御答弁を頂戴いたしましたけども、あえてもう一度市長にお尋ねさせていただきます。  いなべ市の市役所の方に限らず、いろんな分野の支援窓口や支援団体が努力を続けてこられたと思うんです。その社会保障制度を現場で支えてこられた福祉の専門職の方や支援者に与えられた時間や資源の範囲では対応が難しいケースがどんどん増えてきていると思うんです。そしてまた、生きづらさを抱えている住民を支える専門職や支援団体の方も、例えば縦割りの制度であったりとか、組織であったり、支援の仕組みに支援のしづらさを感じている方もいると思います。そしてまた、人手不足の中、各支援団体とか相談窓口で対応できる職員の時間や範囲にも限界があります。可能な限り対応するために、団体とか職員の持ち出しでやっているところもあると思います。対象者の家族にも生活課題があることを知っていても、十分な対応が取れないケースがあります。そしてまた、地域づくりが進んでいって、地域資源が豊かになれば、資源が多様化しただけ地域の全体像の把握が専門職にも難しくなります。  こうした制度や組織に関する支援のしづらさを少しでも改善して、そして生きづらさを抱える人の生活を支援していこうとするのが重層的支援体制の整備事業、国が進めるものだと思っております。  この制度、新しい支援制度というよりは、今まであった既存の支援機関であったりとか、専門職の負担を軽減しながら、地域の支援力の限界点を引き上げていくと。そして、効果的に住民を支援していくための事業と言えると思っております。  そして、人と人をつなげる地域づくりを進めていくことが、厚労省が言うまさに地域共生社会の実現であると私は思っております。そして、何度も言うように、この地域共生社会の取組は専門職だけでは実現するものではないということです。人と人がつながること、あるいはつなげることが肝要だと思っております。  質問させていただきました福祉委員会、暮らしの保健室、ハートキャッチいなべもそうでしょう。全てはつながることのためだと思います。そして、無理のない範囲でお互いのできることを積み重ねていって支援をしていくことが大切だと思っています。  私は、この重層的支援体制の構築はこれからの福祉政策の大きな柱、太い幹になると思いますけども、市長の御見解をお尋ねいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  自助、公助、共助といろいろありますけども、昔は大きな家族と親せきの結束が非常に強かったために、親戚内で支えようと。それと地域社会で、自治会単位とか組単位で支えましょうと。共助というのが非常にしっかりしていたと思うんです。今は共助の機能が核家族化、個人主義化によって、公助で支えることが不可能であると国も言ってます。失われた共助のシステムをもう一回ちゃんと構築しなさいというのが、多分、議員がおっしゃられた趣旨なのかなと思います。だから福祉委員会とか、もう一回、見直しませんかと。ふれあいサロンなどはいなべ市独自の近隣ではない制度ですので、そういったことをやりながら、共助をするのに負担感がないようにはさせていただいております。  ですけど、役所が問題を抱えた方と1対1の対応をせざるを得ない場面が往々にしてあります。そういう方の中には、俗に言うクレーマーのような要求をされる方もいらっしゃいますので、役所の人間で心を病むものも出てまいります。ですから、一つの窓口じゃなくて、応援態勢を整えながら、市役所の職員が横に連絡を取って、何とか解決の糸口を見つけられるようにということは既にいなべ市はやってます。今回、制度上、検討会議として行っていたものに重層的支援体制という名前がつき、予算もつきましたので、それで公にやっていきたいと思っております。今後とも引き続き、福祉に力を入れて努力をしていきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。
    ○13番(清水隆弘君)  既にございます個別検討会議を発展ということではないですけども、さらに充実していただいて、市長、御答弁でおっしゃっていただいたように、1人の職員さんが抱えることのないように、しっかりと共助をサポートする市役所の整備体制に努めていただきたいと思って、次の3【学びで創る未来】に移らせていただきます。  芸術文化の振興にどのように努めてられるのか。また、リカレント教育のできる環境整備の具体案についてございましたらお願いいたします。  3-1【夢・未来プロジェクト2030】。  (1)令和3年度の施政方針では「冒険体験教育」でしたけども、令和4年度には「冒険体験学習」に変わっておりました。教育と学習で何がどう変わるのでしょうか。  (2)令和3年度の実績と令和4年度の具体的計画案についてお尋ねいたします。  3-2【温水プールの建設】についてでございます。  (1)改めて、ここで温水プールの特徴と整備内容の最新情報を教えていただければと思います。  (2)当初、たしか令和5年度の運用開始だったと思いますが、なぜ1年延びたのでしょうか。  (3)小学生の授業優先とのことですが、中学生についてはどう考えていらっしゃるのでしょうか。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  リカレント教育は国の方針です。国としては終身雇用、年功序列制度で雇用体制が整っていました。学校を上がったときに職業選択をして、その人に適さない職業であっても、ずっと一生働き続けることが昔の日本のやり方でした。ですけど、その人に合った職業で、得意分野を伸ばすべきであります。時代もどんどん変わってきます。リカレント教育はやろうと思えば幾らでも機会はあるんです。ネットもありますし、議員も大学院に行かれましたし、意欲のある方は幾らでもできる場があると思うんです。それを我々は啓発して、あなたの才能をもう一回開花しませんかと働きかけをしていくのが市役所の役目かなと思っております。学び直しをして、人生を豊かにしましょうと啓発をしていく。芸術文化の分野でも、芸術文化協会が市民大学講座やコンサート、舞台発表などいろいろやっていただいています。そういう発表の場、お披露目の場がありますと、それに向かって練習をして向上しますので、何か身近な目標設定をできる機会と啓発が市役所の役割かなと思っております。そういったことを含めてリカレント教育と表現させていただきました。  どこかの大学と提携するといったことは全く考えておりません。それは個人のレベルでいつでもできることですので、そういったことの案内をさせていただくのが我々の役目と思っております。  次に、夢・未来プロジェクト2030で、冒険体験教育が冒険体験学習と、教育が学習に変わりましたが、大きな違いはありません。コロナ禍の影響もありまして、森林の整備に伴う株式会社冒険の森の事業が足踏みしております。そういう中で、各学校の体育館やグラウンドを活用して、新たなハード整備を必要としない冒険体験学習で、プロジェクトアドベンチャージャパンは冒険体験学習と呼んでいます。株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンには、既存の施設、体育館やグラウンドで冒険に似たことを体感していただくことを既に提供いただいて、大きな成果が上がってます。令和4年度は各学校の体育館やグラウンドでプロジェクトアドベンチャージャパンによる冒険体験学習を実施します。今まで株式会社冒険の森とやってきましたけど、それには山の整備が必要で、今度は山辺の活用と大安庁舎周辺の活用などを考えながらやっていきたいと思います。ここが学習と教育の違い、冒険の森とプロジェクトアドベンチャージャパンとの違いになろうかなと思っております。  プールについてですが、具体的なことは全員協議会でもお示ししましたが、青写真のような25メートルプールを6コースと低学年用のプールも造るということです。運営については、建設の後に運営事業者を選定することになると思いますので、運営事業者の提案によって変わってきます。それによって、委託料も変わってきます。後で委託料の話がありますが、どういう運営をしていくかによって委託料ががらっと変わってきますので、今は幾らになるか分かりません。  当初、令和5年度の運用開始だったが、なぜ1年延びたのかについては、延びておりません。当初からこういった計画でやっております。  小学生の授業優先とのことだが、中学生はどう考えているのかについては、今も中学生の水泳授業はやっておりません。小学校を中心に授業はやらせていただこうと思っております。小学校の段階で皆さんが溺れない自信をつけていただく授業にしていただけたらと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  委員会とは違って代表質問なんですけども、少し担当部長に細かいことをお聞きさせてください。  予算書を見ると、文化芸術の活動促進事業費は昨年度に比べて300万円アップで、恒例となっている名フィルの定期演奏会についても65万円アップですということで、詳細について求めるものではないんですけど、予算を15%アップしているということで、それだけ文化芸術振興に、施政方針の文言どおり、来年度はさらに努めていくという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  今、議員のおっしゃられたとおり、来年度もしっかり芸術文化協会と連絡を密に取り、取組を進めていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  しっかりと取り組んでいただきたいと思います。  温水プールについてですけれども、温水プール運用について、何かコンセプトというか、基本的な柱というのはあるのでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  全庁的な話合いの場はまだないのですが、教育委員会の事務局内で思っていることは、まずは天候や獣害にとらわれない小学校の水泳の授業が第一のコンセプトであります。令和の時代に造るということと、人生100年時代とも言われているように、今の中学生だったら107歳ぐらいまで生きるんではないかと言われている時代でありますので、健康で幸福なウェルビーイングということが二つ目のコンセプトです。  三つ目は、これは教育委員会だけのものではありませんが、水泳という特殊性から、予防医学的な観点から、今、ロコモティブシンドロームといって歩行能力が幸福な人生になっていくんだということも言われていますし、健康な状態と要介護の状態の中間に位置するフレイル対策ということで、身体機能や認知機能の低下を防ぐ部分も当然コンセプトとして入ってくるのではないかなと、今のところ3点ぐらい考えています。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  やはり何のためにプールを造るのかということを市民に分かりやすくしていただきたいと思いますので、今、おっしゃっていただいたことに私も全く賛成でございますので、基本構想をつくっている自治体もありますけども、基本構想をつくってくださいというのではなくて、そういったコンセプトが分かりやすく、これからも市民に周知をしていただけたらなと思って、次の質問に移らせていただきます。  4【デジタル技術を活かす未来】。  (1)マイナンバーカードについて、昨年の代表質問の答弁では、「コロナの感染の状況にもよるが、市内で開催されるイベントの中で申請窓口を開設したい。企業に出張し、窓口を開設して促進していきたい」と、非常に前向きな答弁を頂戴いたしました。どのような普及促進活動を行ったでしょうか。  (2)サテライトオフィスに関しましては具体的には進んでいないということで、これは結構でございます。  4-4【ICT保育の導入】についてです。  (1)保育士の負担軽減を具体的にICTによってどのように軽減を図っていくのでしょうか。  (2)保護者及び園児へのメリットは何があるのでしょうか。  (3)参考にしている自治体があれば御教示ください。  4-5【健康ポイント】です。  (1)健康ポイントの制度設計において、参考としている自治体がありましたら教えてください。  (2)マイナンバーカードとのリンクはできないでしょうか。  以上でございます。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  マイナンバーカードについてですけども、日曜日窓口を月1回開催させていただきました。そして、市内21の企業を訪問させていただき、社員の皆さんへの啓発をいただくようお願いし、そのうち2社では出張窓口を開設し、33名の方に申請いただきました。  また、衆議院選挙のとき、期日前投票所においても臨時窓口を開設し、マイナンバーカードの普及に努めさせていただきました。  サテライトオフィスにつきましては、今後、誘致活動をしていきたいと考えております。  ICT保育の導入につきましては、具体的には今後検討いたしますけれども、想定させていただくものにつきましては、負担軽減できる内容で、登降園の管理については、各クラスに出席状況や保育日数を自動的に表示し、早朝、延長保育の自動計算が可能になります。  園児の情報管理については、園児の年齢や生年月日、家族構成やアレルギーなどの基本的な情報、睡眠チェック、その日の体調や園児の測定した成長記録の管理ができ、さらに職員間で園児の状態を共有できるようになると。  指導計画の策定についても、年間指導計画、月・週指導計画、日案があり、過去の入力履歴からコピーや定型文例、他の帳票との自動連動機能などを効果的に活用することができ、時間短縮が見込めます。  保育日誌の作成については、園児情報の管理と一元化することができ、その日の状態の記録がしやすくなると。  また、おたよりの配信については、担任がタブレット端末からクラスだよりを配信することで、印刷する手間を省け、保存が利くということです。  保護者、園児へのメリットは、連絡した、していないなどのトラブルがなくなります。  また、クラスだより、園だよりといった園の情報を一括確認できるようになり、利便性が高まるというのが保護者へのメリットかと思います。  参考にしている自治体はあるのかというのは、調査はしておりません。  健康ポイントの参考としている自治体は、南伊勢町の「プラスたいみ~」、兵庫県多可町の「健幸アプリ」というものがあることは聞いております。  続きまして、マイナンバーカードと健康アプリはリンクできません。これは法律上できないと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  私、昨年9月定例会の一般質問におきまして、保育のICT化を提案しておって、あえてお聞きするんですけども、ICT保育のデメリット、例えば慣れるまで時間がかかるとか、一部の保護者の理解や協力を得ないといけないとかあると思うんですが、その点の克服について、担当部長はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  インターネットの環境が整っていない保護者やパソコン操作が苦手な保育士も安心して利用できるように、その方法につきましても、今後、保護者や保育士の声を聞きながら、システム導入を図っていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  お願いいたします。健康ポイントについて、また部長にお尋ねいたします。  なかなか、今、活動が難しい点もありますけども、各自治会や地域において元気クラブが盛んに行われております。この元気クラブへの参加とか、あるいはいなべライオンズクラブさんで実施されております献血などでもポイントをつけるなど、その健康ポイントを付与する機会を増やす検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  施政方針にも書きましたけど、地域通貨になればなと思っております。有償ボランティアへの付与といいますか、有償がポイント制でありますと、非常に処理も楽ですし、例えば消費税の対象から外れるとかいろいろありますので、そういったことも考えていきたいと思います。まだまだこれからですので、よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  ポイントを付与する機会を増やしていただくように御検討をお願いいたします。  最後です。  5【山辺を活かす未来】。  5-7【グリーンインフラ計画】。  グリーンインフラというのは自然環境が有する多様な機能をインフラ整備に活用するという考え方を基本としております。温室効果ガスの吸収や雨水の貯留、浸透などを通じた気候変動等への適応を通し、人材を呼び込む魅力的な都市空間の形成、さらには防災・減災など、様々な場面での多様な機能の発揮が期待されています。  また、新型コロナウイルスにより私たちの生活や働き方が大きく変化している中で、屋外における開放的な緑やオープンスペースの重要性を改めて認識することとなりました。  今後の人口減少や少子高齢化、気候変動に伴う災害リスクなどに対応した持続可能な地域社会を実現していくためには、グリーンインフラの考え方にのっとり、地域の緑の保全、活用、そして創出していくことが必要不可欠であると考えています。  そこで、お尋ねいたします。  (1)グリーンクリエイティブ(GCI)事業が国の補助採択が下りたとあるが、その詳細を。  (2)令和4年度に国の支援を基に自然環境(グリーン)と共生する、新たな空間(インフラ)の計画とは。  お願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  グリーンインフラという項目で述べさせていただいた、採択を受けたのは、国土交通省のパートナーシップによる先導的グリーンインフラモデル形成支援には松、竹、梅と三つがあり、一番ランクの高い松は全国で4自治体が採択されました。あとの3自治体は名古屋市、札幌市、さいたま市で、政令指定都市ばかりです。5万人のまちでは唯一いなべ市だけがこの松に当たったと。  この支援はもともとの森林や地形を生かし、雨水などを利用したまちづくり拠点、にぎわいの森を市役所内にオープンさせ、大手コンサルタントの支援を通じて、市役所一体のグリーンインフラ効果を検証した上で、市内への効果的かつ持続的な新規事業の展開を目指すもので、したがって、この事業はソフト事業です。  今後、国が推進するグリーンインフラを単なる環境と共生した社会資本整備、インフラ整備や土地活用だけではなくて、地域社会の活動を下支えするソフトの取組、そして、民間事業も含めたまちづくりと位置づけられて、今後、グリーンインフラとしての適地を模索して、事業化に向けて具体化していきたいと。  当たったのはソフト事業ですから、今後、国から派遣していただくコンサルタントと一緒になって、グリーンインフラに適した土地を模索し、ソフト事業で地域の活性化、まさにこのいなべ市役所がグリーンインフラなんです。雨水の利用、にぎわいの森、グリーンクリエイティブいなべで地域の物産の活性化などを行っています。こういうことをやりなさいと国土交通省が言っていますが、私どもは違う予算で建ててしまっているので、それを違うところに展開していきなさいと。ここの場所でやるんだったら、もっと広く展開していきなさいという趣旨でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  先ほどの福祉の重層的支援体制の整備とこのグリーンインフラというのはかぶるところがあると思うんです。なぜかと申しますと、例えば公園を管轄する課であったり、河川を管轄する課であったり、上下水道を管轄する課などの調整が必要で、グリーンインフラもこうした縦割りを乗り越えるキーワードとして活用が期待されると思っております。  今、市長は市役所全体がグリーンインフラだということで、にぎわいの森を核としているということでございました。  令和2年8月に策定されました本市のSDGs未来都市計画には、こう記されているんです。にぎわいの森の中に木々や経験をそのまま利用した大型アドベンチャー遊具を設置する。さらにこの施設を市内の森林放棄地にグリーンインフラとして複数設置し、安全性を強化して、いなべの森、イコール、わくわくするというイメージの下、都市部から人を呼び込むと。このにぎわいの森の中、また、森林放棄地への大型アドベンチャー遊具の設置構想というのは進んでいるんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほど答弁させていただいたように、冒険の森事業からプロジェクトアドベンチャーに段階的に変わっておりますので、今のところ、冒険の森事業は足踏み状態です。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  つい先日、ホームページで公開されたいなべグリーンラボ、いなべ市×グリーンインフラについて、どのようなものか簡潔に教えていただけますか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  先ほどから御説明させてもらったグリーンインフラの現在でのイベント事業として受け止めてください。来る3月19日、ここにぎわいの森において、子どもたちのツアーとしてロープワーク等の実演事業、そして、テレビ等でも紹介されております備蓄木の河村さんがやっていただいておりますまき割り、そのまきの積み方のアートを披露していただくファイアーフライということで出し物を用意しております。皆様に一度こちらへ来ていただいて、このイベントを体験していただいて、御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。
     清水隆弘君に申し上げます。残り時間4分でございます。 ○13番(清水隆弘君)  最後、市長にお尋ねいたします。  グリーンインフラではないんですけど、お隣り四日市市は国道1号からJR四日市駅の手前まで、中央通りでスケートボードパークを試験的に期間的にされるということも新聞報道で拝見しました。スケートボードに限らず、新たなニーズに合わせて変化できるような空間を設けたいとのことでございます。  このグリーンインフラ事業、市長、部長も御答弁いただいているように、国交省からアドバイザーが派遣されて、推進協議会で、まずはにぎわいの森の検証からスタートしているということであります。インフラ、空間という言葉がついてますので、何やらハード事業のような勘違いを最初しておりましたけれども、あくまでも国からのアドバイザー、支援事業、ソフト事業とのことです。ですが、SDGsと絡めて、持続可能で市内外を問わず、何かしら人々が気軽に集えるような空間、場所、公園など、そういったハード整備についても前向きに検討していっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  多分、グリーンインフラの事業は、国土交通省が言っているのはソフトも含めた形でのインフラ整備だと思いますので、必ず社会資本の整備が根幹にあり、そういう事業を我々は企画しなければいけないと思っていますので、議員おっしゃるとおりでございますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  清水隆弘君。 ○13番(清水隆弘君)  ありがとうございます。国からのアドバイザーで、推進協議会で前向きに御検討いただいて、また、結果については教えていただければと思います。  多岐にわたって創風会を代表いたしまして質問させていただきました。対決ではなく解決なんだとよく言われております。かたくなに考え方を変えないわけではなくて、状況に合わせ変化する柔軟性を持ちながら、根本の柱は曲げないで、当事者の意向を重要視しながらも、糾弾よりも未来につながる施策を優先して、今後も提案してまいりたいと思っております。  最後になりますけれども、この3月末をもって退職される職員の皆様に、創風会一同、心から感謝と御礼を申し上げます。長年にわたり、市政進展と市民福祉の向上に御尽力いただきました。いまや、御答弁にもありました、人生100年時代です。退職後におかれましても、今までの御経験を生かしながら、ぜひ皆様にはこれからも市政並びに地域の進展に御尽力いただきましたら幸いでございます。長年にわたり本当にありがとうございました。何よりも健康で心豊かに過ごされますこと、心より祈念申し上げます。  小川議長のスムーズな議事進行、執行部の丁寧かつ誠実なる御答弁、また、御静聴いただきました皆様に感謝を申し上げまして、創風会、清水隆弘、代表質問を終えさせていただきます。  ありがとうございました。 ○議長(小川幹則君)  創風会、清水隆弘君の代表質問を終了します。  暫時休憩します。                午前11時10分 休憩                午後 1時00分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、代表質問を行います。  質問順位3番、日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君。  14番、衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  14番議員、日本共産党の衣笠民子でございます。通告書に従って、施政方針の1から6の6項目にわたって、日本共産党いなべ市議団を代表して代表質問を行います。  まず、1【安全で安心な日常】について、二つのテーマでお聞きいたします。  新型コロナ感染からいのちとくらしを守るということについて、4点お聞きいたします。  (1)三重県は新型コロナウイルスの感染状況を早期に把握するための社会的検査を小学校や幼稚園、保育所などでも実施すると知事の定例記者会見で発表しました。知事は感染が続いている状況では検査が重要と強調していると報道されています。対象は小学校や幼稚園、保育所、認定こども園、放課後児童クラブなど、県内の1,819施設で勤務している約3万人、希望した施設で1週間に1回程度、無料のPCR検査をするとされています。いなべ市内の小学校、保育所、放課後児童クラブでの対応をお聞かせください。  (2)発熱外来に対する診療報酬の上乗せ措置が昨年12月で打ち切られました。発熱外来を実施している医療機関で検査単価が下げられて、防護服などの費用を賄うのに財政的苦労をしていることはないのか、状況の把握はどうしているのかお聞かせください。  (3)自宅療養者への物品配布は順調に行われているのかお聞かせください。  (4)コロナ感染症に関する問合せに対応できているかお聞かせください。  1-9【下水道使用料金の見直し】というところで3点お聞きいたします。  直近の決算(令和2年度)における(1)使用料総額は。  (2)処理費用総額は。  (3)建設工事借入金の返済額は。  以上が、1【安全で安心な日常】についての質問です。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  コロナにおける社会的検査、PCR検査、抗原検査などの学校部門につきましては、希望校を募った結果、1校、十社小学校が実施予定です。放課後児童クラブについても5クラブが実施予定です。保育園につきましては、公立、社協立、全ての保育園でPCR検査を申し込んでおります。  発熱外来については、財政的な苦労をしているということは特に聞いておりません。  自宅療養者の物品配布につきまして、感染症法における感染症対策の実施主体は三重県とされております。感染された方の聞き取りや相談は県の機関である桑名保健所が行っています。桑名保健所からは、できる限り親せきや知り合いに助けを求め、食糧などを調達していただくようお願いしております。身近に支援者がいない場合は、県の配食サービスの申込みをしていただきます。さらに市の支援が必要な場合は、桑名保健所が感染された方に市の窓口を紹介いただき、市への相談があれば、療養期間中の生活に支障がないよう、物資、食糧などの支援や買物支援を行う仕組みを整えております。  コロナに対する問合せについては、1日平均七、八件の相談を頂いております。これまでに150件を超える相談がありました。新型コロナウイルス感染症療養ガイドでも案内させていただいておりますし、発熱外来を実施していただいている医療機関でもこのガイドを配布させていただいております。  下水道の料金につきまして、使用料の総額は5億1,000万円です。そして、処理費用の総額は7億1,000万円、借入金の返済額は年間9億1,000万円でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  市長にお聞きいたします。  知事は感染が続いている状況では検査が重要と強調していると報道されていますが、市長も同じ考えでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  重要ですが、結局、PCR検査をしたとしても、その時点で感染したかしてないかが分かるだけで、継続的にする必要があります。その瞬間でしか分からないという欠点もあることを認識していただきたいと思います。  特に保育所については、皆さんに受けていただくように課からお願いしました。面倒なのでやらないという話になりますので、市としてはできる限りお願いしておる状況です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  PCR検査など検査が必要ということで、先ほど市長もお答えになったように、その1回だけではその瞬間の現状でしかないので、だから三重県がするのは1週間に1回程度継続してやっていくという施策になっているわけです。それで、いなべ市内の保育園については、全てそれに参加するということでした。  しかし、小学校では11校中1校、放課後児童クラブでは12か所中5クラブということなんですが、ここにも参加するようには促さなかったんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  この社会的検査は12歳未満の対象の施設の職員がありますけれども、校長会がちょうどありましたので説明させてもらって、学校単位で実施することと、それぞれの学校の任意の検査であることを十分説明させてもらった結果がこういうことでございまして、数としては増えていくかも分かりませんが、現状のところを報告させてもらいました。  考えられるのは、1回目、2回目のワクチン接種も、本当にいなべ市の教職員は助かったわけですけども、今回、第3回目につきましても、全ての子どもに関わる職員、非常勤、常勤を問わずしていただけるということもありましたので、その辺のところが希望が少なかったところにつながってくるのかなと考えておるところでございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  もちろんそれぞれの施設がということにはなっていますが、それでも保育所などはもちろん小学校や学童よりももっとマスクが十分できなかったりとか、職員とどうしても密接になるところはあるとは思いますが、今回、県のほうが打ち出した検査は、全て県費でできるわけですから、小学校や放課後児童クラブも参加したらいいんじゃないかなと思いますが、促す予定はないんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  そういうことでありますので、状況が刻々と変わってきて、高止まりの状況でありますので、その辺の状況も話しつつ、学校長には再度提案していきたいと考えています。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  療養者ガイドをつくっていただいて、中身も見させていただきましたが、丁寧に網羅されています。これは冊子として配布ということが言われましたが、この内容はホームページにも掲載されているんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  はい。ホームページにも掲載しております。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  なかなかコロナ感染症というのは、住民も初めてのことであり、また、濃厚接触者であったり、接触者になったりとか、それから家族で感染者が出たりとかいうことも、本当に突然当事者になると戸惑うことが多いと思うんです。そうしたときに、やはり頼りになるのは市役所だと思いまして、問合せへの対応をしていただいているところです。日に七、八件、今までで150件ほどあるというお答えでした。問い合わせられた内容を、大体よくあるということで、項目別というか、こんな相談だということで対応していただくのは、早い対応のためにはとても必要なことだと認識はしていますけれども、それこそ相談する側がよくあることの相談じゃないので、要領を得ないというか、適切になかなか相談できない場合もあると思うんです。なので、個別の内容をよく聞くことも大切なのかなと思っています。  私にもSNSで、家族でみんなが感染者も出たし、濃厚接触者なんだけど、ごみをどうしたらいいんだろうかと。市役所にまずは相談してくださいといったら、市役所に相談されたそうです。そしたら、ごみは菌がなくなるから、ちゃんと普通にしっかり縛って出してくれればいいですよという対応だったけれども、そこの御家族は自分の家族が濃厚接触者であるけれども、ごみ置き場まで持っていっていいかということを相談したかったんだけれども、自分の思いとなかなか一致しなかったということを、もう一回、私にSNSで言ってこられたんです。だからしっかり対応していただいているとは思うんですが、個別の内容をよく聞くことも大切だと思いますので、そうしたことの人員は十分あるんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  対応する人員が十分かとおっしゃっていただきましたけれども、電話を受けておりますのが、保健所派遣でノウハウを蓄積した保健師、栄養士が対応して、マニュアルに沿って御説明しておりますが、先ほどおっしゃったように、ちょっと聞き取りが意図とは違ったということでしたので、今後はそのあたりは気をつけるように周知したいと思っております。人員についても、健康推進課で受けておりまして、人員は足りていると感じております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  まだまだコロナ感染症は高止まりしていて、予断を許さないときだと思いますので、これからも対応をよろしくお願いいたします。  やっぱり役場というのは市民にとって一番身近で役に立つところだと私も思っていますし、市民の方にも思っていただいていると思っています。  下水道料金に参ります。  処理費用総額が7億1,000万円とのことでした。処理費用から利息などの費用を差し引くと幾らになるのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  水道部長、出口日佐男君。 ○水道部長(出口日佐男君)  ただいま、処理費用の中で利息を差し引いた額ということでございます。令和2年度の決算額で企業債の支払利息は1億8,100万円でございます。ですから、今、お示しした7億1,000万円から1億8,100万円を引いていただいた額ということでお願いします。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  約5億3,000万円になると思います。それで、使用料総額は5億1,000万円、処理費用総額が先ほど7億1,000万円という答えでしたけれども、今まで工事してきた借入金の利息を引くと、処理費用は5億3,000万円ほどになります。使用料収入総額と処理費用総額は5億円ぐらいでほぼ同じです。  建設工事借入金の返済、そして、その利息払いを含む約11億円は一般会計で見ることで、下水道料金は値上げしなくてもいいんじゃないかなと考えています。しかも市民の声は、昨年8月に政務活動費を使って、日本共産党議員団が行った市政アンケートでは、市に取り組んでほしいこと、暮らし・地震・防災などの項目の第2位が上下水道料金の引き下げとなっています。そうしたことで、まだ下水道料金はこれからということですが、早くに方向を出していただいたので、このように、今、考えていただきたいということを言っておきたいと思います。  次に、2【支え合いで守る日常】。  2-9【みんなで支える公共交通】についてお聞きいたします。  無料の福祉バスの運行で免許返納者を含め交通弱者の足を支えていますが、市民の移動権保障の充実を求める声は依然として多くあります。行きたい場所に遠回りしなくても行くことが可能、利用者が十分でない場合の運行ロスがない、新しいシステム構築の費用がかからない「タクシー券」の発行(タクシー運賃の補助)を提案しますが、どうお考えになるかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  タクシー券のことですね。福祉バスの利用者は年間約10万人でございます。その需要を全てタクシーに変えることは不可能です。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  私も、福祉バスは皆さんに利用していただいているので、福祉バスからタクシーの運賃補助に全ていなべ市の公共交通を変えるという提案ではございません。今でももう少し拡充してほしいという声が多く寄せられているので、今の福祉バスの足りないところに補足的にタクシー運賃の補助も入れていったらどうかなという提案でございます。それについてはどうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  その基準づくりが非常に難しいと思います。今、視覚障がい者に対してはタクシー券を発行しておりますけれども、やるとすると、障がい者対策をまず優先するというのが今のところの限度かなと私は認識しております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  私も今のところはどういう範囲でという具体的な提案ではございません。福祉バスは担当部署でも大変な努力をされ、そして議会でも市民からの声が多いということで、取組などされているところです。  昨年8月に、こちらも政務活動費を使った日本共産党議員団が行った市政アンケートでは、市に取り組んでほしいこと、暮らし・地震・防災などの第3位が、福祉バスなど公共交通の充実となっています。しかも自由記入欄に書かれた意見も非常に数が多いものです。こうした市民の現状を踏まえて、年齢構成、社会状況など変化に合わせて、今回のタクシー券補助なども、今の福祉バスに加えて視野に入れながら、これからも福祉バスなどの公共交通のさらなる充実に努めていただきたいということで、一石を投じさせていただいたところです。  これから担当部署ではどのように公共交通の充実を考えてみえるのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  以前に麻生田自治会で普通乗用車を自治会として運行したい、できると。車だけ提供いただいたら、自治会の職員がボランティアで白タクにならないような形で運行すると。それに対して車両を出してくださいという話がありました。本当にやっていただけるのあれば、有償ボランティアみたいなものです。それで運行いただけましたら、今度、ポイント制のような形にできましたら、料金とは違いますので、白タクにはならない感じですから、共助ですよね、自治会とか地域単位でそういう活動ができるのであれば、多分公共交通の充実が可能になってくるのかなと私は感じております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  市長のお考えをお聞かせいただきました。担当部署では、これからも年齢構成、社会状況など変化はしていくものと思いますけれども、どのように今後のことを考えているのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  都市整備部長、梅山浩幸君。 ○都市整備部長(梅山浩幸君)  その時代、その背景に合った必要な交通手段を考えていく必要があると思いますので、御意見は賜りたいと存じます。  以上でございます。
    ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  次に、3【学びで創る未来】について、三つのテーマでお聞きいたします。  まず初めに、中央図書館についてです。  「何歳になっても学び直し(リカレント教育)のできる環境を整備し、学びで未来を創ります」と施政方針にあります。中央図書館の整備はしないのでしょうか。  3-2【温水プールの建設】で5点お聞きいたします。  (1)施政方針では「令和4年度から2か年かけて建設し、令和6年度の運用開始を目指します」とあります。令和3年6月定例会の答弁で「令和5年度から順次利用の開始を行う。優先するのは、プールの建築経過年数が多い古い小学校、阿下喜、治田、十社、山郷、三里、丹生川の6校をまず移そうと考えている」とありました。答弁からすると、1年遅れのように感じますが、小学校の利用スケジュールは変わらないのかお聞かせください。  (2)建設場所が当初の総合福祉センター用地から大安老人福祉センターを解体した跡地に変更になりました。令和2年9月定例会答弁で、建設場所変更の理由を「温水プールとフィットネスが一体であったほうがいいのではないかという意見が出てきて、アドベンチャーという新たな手法の中で、周りに森があったほうがいいのではないかという議論も出てきた。何もないところに森をつくるより、森のあるところにプールをつくったほうが安価であり、より有効。支持母体が今度の温水プールの客は半径5キロメートルぐらいの人が客。インターチェンジを利用する客ではない。何もインターチェンジの横にプールをつくる必要性がない。いろいろなことを勘案していったら、老人福祉センターを解体せざるを得ないのだから、そこを解体してプールをつくることによって、体育館との一体利用、旧庁舎との一体利用、野球場との一体利用、森林との一帯利用、全部網羅できるので、そちらのほうがいいのではないか」と市長が述べています。  ところが、令和3年12月定例会では「市民温水プールと冒険の森は直接関係がない」との答弁でした。市民温水プールと冒険の森の間接的関係はどのようになっていますか。冒険の森の進捗状況は。お聞かせください。  (3)市民温水プールとの一体利用として旧大安庁舎の利用計画はどのようになっていますか。  (4)令和3年12月定例会で、市民温水プールのアドバイザーとしてコナミスポーツとの答弁がありました。どういう契約でアドバイザーとなっているのかお聞かせください。  (5)ランニングコスト、指定管理料、学校使用の際の指導業務委託料等経費について、令和3年12月定例会で、「12月中に実施設計が完了する。その後、年間の光熱水費等を含めたランニングコスト、必要経費を試算し、市として指定管理料の上限を決定していきたいと考えている。それ以外に学校授業に使用する際の委託料が発生するが、授業の回数や人数により変わってくる。さらに、行政が学校授業とは別に委託する事業がある場合、さらに変更が加わるため、現段階では精査ができない」と答弁がありました。ランニングコスト、指定管理料、学校使用の際の指導業務委託料等経費はどうなっているのかお聞かせください。  3-4【学校施設の充実】です。  老朽化した学校の建て替えの計画はどうなっているかお聞かせください。  3番は以上です。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  中央図書館の整備はということですが、中央図書館という発想がどこから出てきたのか分からないです。私は今まで一度も中央図書館とは言ったことがありませんし、教育委員会から出た記憶もありませんので、計画は今のところ私どもは持っておりません。  次に、温水プールが1年遅れたとおっしゃいますけども、1年先に延ばしたということはございません。令和6年当初からの利用ということで、当初計画と同じです。  次に、冒険の森との関係をおっしゃっておられました。コロナ禍の影響もあり、森林の整備を伴う株式会社冒険の森の事業が足踏みする中、各学校の体育館やグラウンドを活用し、新たなハード整備を必要としない冒険体験学習を株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンに提供いただき、大きな成果が上がっています。  令和4年度は各学校の体育館やグラウンドで冒険体験学習を実施し、株式会社冒険の森との関係は、山辺の活用や旧大安庁舎の活用方法を考える上で検討していきたいと考えております。  次に、市民プールと大安庁舎との一体化ということで、フィットネスの業界がコロナで、今、相当ダメージを受けております。フィットネスの提案も過去はありましたが、現在のところは全くございません。  次に、コナミスポーツなんですが、設計業者を選定する基準の中に、スイミングスクールの運営経験のある事業者をアドバイザーとして入れることを条件として設計者の選考をしました。設計者は選考に応募するに当たって、アドバイザーと一緒になって申し込む必要がありました。石本建築事務所がコナミスポーツをアドバイザーとして設計業務を請け負ったから、コナミスポーツがアドバイザーになっているという経緯でございます。  次に、ランニングコスト、指定管理料の試算でございますが、運営方法により維持管理費が大きく変わりますから、明確な金額の算出は難しいということでございます。  現在の入札制度の欠陥として、学校のように市が全て管理運営していくものについては従来の入札方法でいいと思いますが、民間委託を前提とした例えば温泉施設とか、今回のように、学校ではなくて全て民間に学校の教育の水泳部門をお願いすることを前提としてやるものについては、運営団体を先に選定して、その運営団体が意図する、施主にとってコストを下げるということであれば、一番コストが下がる設計業務になるべきなんですが、従来と同じような設計業務の手順を踏みますと、相当のそごが生まれるという感じを私は受けました。今回は石本建築事務所とコナミスポーツが設計を担っています。そこで私が言いたいのは、ランニングコストはどこがどういう経営をするかによって変わってくるということです。それを今聞かれても、どういう経営をするべきか、実施主体が決まってませんので、非常に難しいということです。  続きまして、学校の建て替えについての御質問ですけども、建て替えではなく、修繕による長寿命化を考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  冒険の森をつくると言っていた近くだと思うんですが、今、住宅開発ということで、大安庁舎のあるところのお向かいの道沿いは、すっかり森が平地になっているんですけれども、それでもあそこの場所に行く行くは冒険の森をつくる予定はあるんですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  今、申し上げましたように、冒険の森が当初提案いただいたことは不可能になってきましたので、今後、大安庁舎をどう運営していくかも含めて改めて検討して、また議会の皆さんに提案させていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  学校プールの解体費用についてお聞きいたします。  市民温水プールの建設は、公共施設等適正管理推進事業債という学校のプールを集約するという事業債を使うということですけれども、そういうときには、多分、集約していく先となった学校プールの解体費にも使えるかとは思うんですが、一遍にするわけじゃないですよね。建設のときに解体するわけじゃないので、建設完了から何年にもわたって学校のプールは存在して、それを解体していく費用は、この公共施設等適正管理推進事業債は使えるんですか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  解体に係る経費はこの事業債では出ません。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  ということは、解体する場合は、各小学校プールの解体費は市単独予算になるということですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そこに何らかの補助事業で新たなものを建てるということであれば、その建築費の中で以前の構築物の解体費は出る可能性があります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  プールのことなんですけど、市民温水プールは建設費が17億円、昨年12月定例会で可決されたわけで、建設が始まることになるのだろうと思いますが、いまだにこの3月議会でも経費が明らかにされていないと。経費というのはずっと市単独でかかっていく費用だと思うんですが、そうしたことにやはり今でも賛成しかねるのが日本共産党いなべ市議団の立場ですけれども、市民温水プールの建設場所が大安老人福祉センターを解体した跡地と今なっているんだったら、大安庁舎を中央図書館、郷土資料館、市民活動センター、若者の居場所の複合施設として建て替えを提案したいと思いますが、市長のお考えはどうでしょうか。  先ほど中央図書館とは言ったことがないとおっしゃっていましたが、私が最初に言ったんじゃなくて、市長のほうからありましたし、そもそもいなべ市公共施設等総合管理計画の中にも、いなべ市公共施設統廃合に関する答申の考えに基づき、収蔵を目的とする図書館を合併時の4館から1館に集約していきますと課題及び今後の方向性に書いてありますけど、私の質問に答えてください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  大安庁舎につきましては、いろいろな可能性があると思いますので、様々な可能性を検討していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  まだ様々な可能性があるということで提案しておきますので、考慮してください。  そしたら、次の学校の校舎の建て替えについてお聞きいたします。  いなべ市公共施設等総合管理計画の37ページに、2020年度をめどに空き教室等の有効活用や長寿命化対策などの計画の策定を検討しますとあります。学校校舎の長寿命化、建て替えの計画はどのように策定されているのか。建築年度の古い順では、丹生川小学校が築50年、山郷小学校が築45年、十社小学校が築43年、阿下喜小学校が築41年、40年以上になるのがそうした小学校です。どのように計画が策定されているのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  基本的には建築年次の古いものからと想定しておりますが、維持管理コストが高くなっている場合や、危険を伴う緊急性の高いものについては、その順番ではなくて、優先順位を上げて進めていこうと考えています。ですので、必ずしも古い順番ではないということです。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  築年数だけではなく、いろんな状況も勘案してということでしたが、そうした現状の小学校を見回して、建て替えの計画はどのように策定されているのか、策定されていないのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  修繕については、令和4年度の当初予算で阿下喜小学校の調査設計費を見込んでいます。できれば隙間が空かないように、順次、進めていきたいと思っております。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  隙間が空かないようにいこうと思っているけれども、計画は策定されてないんですか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長、小寺道也君。 ○教育部長(小寺道也君)  先ほど申し上げたとおり、年々変わってきますので、順番を決めても、順位がひっくり返るときもあったりします。それと、自力予算でいくよりも、国庫等の補助を頂いて進めていくほうが有利であるので、補助金等のつき方も考慮して進めていきたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  先ほど築40年以上のところを挙げさせていただきましたけれども、これに続くのが、治田小学校が築39年、北勢中学校が築36年、三里小学校が築35年で、毎年、古くなっていくわけで、ずっと築30年台ではないわけです。だからこそ、次々に古くなっていくので、やはり計画が必要かなとは申し述べておきます。  それから、いなべ市は合併特例債を使って保育園、小学校、中学校と校舎の建て替え、保育、教育環境をよくするようにしてきました。他市町から見ても、本当にいなべは子どもたちに対して大事にしているのだなということが知らされています。  子どもたちの保育環境、教育環境というのは、子どもたちは未来に生きていくので、もちろん今は長寿命化で築80年と言われますけれども、建てたときは100年住宅というので別に建てたわけではないので、幾ら国の方向性がそういうふうに変わってきたとはいえ、考えていくべきだということを申し述べておきます。  そして、いなべ市は人件費も地域おこし協力隊や集落支援員、起業人などを使って、一般会計を圧迫しないようにと努力を続けてきました。そうして浮いたお金は何に使うのだということも以前に質問させていただいているんですが、ほかの部分が健康増進に使えるということを御答弁されています。だからこそ、国の方針が変わって、築80年じゃないと直さないと国がなってきたとしても、いなべ市の子どもたち、そして、地域によって整合性が取れないのではいけないと思いますので、市単独でも計画的に学校校舎の建て替えは必要だと思いますが、市長、そう感じませんか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  何でも何年たったら建て替えるのではなくて、躯体を見て、必要があれば建て替えも必要ですし、修繕で収まるのであれば、修繕で収まったほうが財政的にもいいのかなと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。  衣笠議員に申し上げます。質問時間5分少々です。 ○14番(衣笠民子君)  財政も考えつつ、しかし、教育環境を第一に考えてください。  4【デジタル技術を活かす未来】についてお聞きいたします。  4-4【ICT保育の導入】について2点お聞きします。  (1)施政方針「保育園では保育士が子どもたち一人一人と向き合い、丁寧に関わることが大切です」、「子どもと関わる時間の確保に努めます」の実現には、十分な人数の保育士の確保が大切ではないか、考えをお聞かせください。  (2)保育を支える保育士のやる気、力量、人数の確保のためには、処遇、また、給与の改善が重要だと思いますが、処遇改善はどのようになるのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  保育士の確保についてでございますけれども、いなべ市は国の基準以上に加配を行っております。国の基準は、1歳、2歳については、6人に対して1人の保育士なんですけども、いなべ市は4.5人に対して1人、3歳児については、20対1のところ、いなべ市は17対1、4歳、5歳は30対1が国の基準ですけども、いなべ市は25対1と、物すごく潤沢に加配しております。  それと、障がい児も国以上に加配させていただき、フリー保育士という国にない制度をつくって、各園1人から4人の加配になっています。ゼロ歳と1歳の乳幼児も1人追加になってますので、これも加配をしております。特殊事情による加配も行っております。外国籍の多い園とか、療育支援が必要なケースとか、アレルギーの対応が必要なところには、保育士を加配させてもらっております。  それと、通訳保育士補助という形で、外国籍の多い保育園には通訳職員や、早朝、延長専用のパートの保育職員、また、給食のときに手間がかかりますので、保育補助員のような形で、必ずしも保育士じゃなくてもいいところは、保育補助員という形で応援させていただいております。これは国にない制度です。保育士の加配は公立保育園だけではなくて、いなべ市の中の私立の保育園も同様に適用して、どの保育園であっても、同じ水準の保育ができるよう、市独自の補助金により保障しております。このように国の基準を大きく上回る手厚い保育や、補助職員の配置により、最善の保育環境を目指して運営しております。  令和4年も社会福祉協議会の正職員を7名新規採用させていただいております。  (2)保育士に9,000円程度の処遇改善については、私立保育園については1月の臨時議会でお認めいただいて、2月、3月分については支給できるように準備を進めております。公立保育園については今議会に提案させていただいております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  公立保育園の保育士の給与の改善は、会計年度任用職員も当てはまるのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  正規職員と会計年度任用職員分を今回の補正で提案させていただきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  5【山辺を活かす未来】についてお聞きいたします。  (1)宇賀渓キャンプ場の整備、梅林公園の野遊びSDGs拠点整備などは企業誘致ではなく、公で整備して民間が指定管理者となります。市財政を潤さないのではないでしょうか。  (2)市民にとっての利益は何でしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  アウトドアの一流ブランドがいなべ市に進出していただくことで、市全体のブランド価値が向上し、新たな人材や投資が生まれるものと確信しております。  山辺の暮らし方の普及がノルディスクが言うヒュッゲ、スノーピークが言う人間性の回復につながれば、大きな利益となると感じます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  前にもお聞きしましたが、財政的には潤わないけれども、付加価値があるという考えだと思います。  6【社会資本が生み出す日常と未来】。  6-6【河川の安全】についてお聞きいたします。  「豪雨災害に備え、令和4年度は6河川の護岸整備を実施し、河川の安全を図ります」とされています。河川のしゅんせつはどのように取り組むのかお聞かせください。
    ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  河川のしゅんせつというのは、川底の土砂や岩石をさらって取り組むということなんですが、それだけでは駄目なんです。だから計画的に取り組むと言ったほうがよければ、修繕計画に基づき、護岸工事も含めてしゅんせつを実施していきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  以上で代表質問を終わります。 ○議長(小川幹則君)  日本共産党いなべ市議団、衣笠民子君の代表質問を終了します。  ここで、暫時休憩します。                午後 1時50分 休憩                午後 2時05分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、代表質問を行います。  質問順位4番、新風いなべ、多湖 公君。  4番、多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  議長の許可を頂きましたので、代表質問をさせていただきます。会派新風いなべの多湖 公でございます。会派を代表して、令和4年度の市長の施政方針について質問します。私は議員になって初めての質問です。不慣れでございますが、よろしくお願いいたします。  私は市民のために行動するという目標を持って立候補し、当選させていただきましたので、その目標に向かって、微力ではありますが、努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。  それから、先日、不幸にも亡くなられました同じ会派の太田耕司さんが一般質問をしようとしていましたにぎわいの森についても、市長の施政方針の中の山辺を活かす未来から質問に組み入れさせていただきました。  それでは、通告書に従いまして質問させていただきます。  最初は、2【支え合いで守る日常】です。  2-2【暮らしの保健室】事業についてですが、暮らしの保健室は、病院に行かないまでも、誰でも気軽に相談できる場所として重要だと思います。いなべ市では3年前から始まった住民ニーズに合った新しい視点の福祉事業ですが、現在の活動状況から今後の課題まで、期待を込めて質問させていただきます。  (1)現在の活動状況は。  後の(4)、(5)で質問しますが、現在活躍しているスタッフがとても優秀で、市民からの評判がよく、人気者のようです。今後、各町に新設していく計画とありますが、人材が大切だと思います。そのようなスタッフを何人も増やしていく必要があると考えますが、(2)スタッフの教育はどのように行っていくのか。  (3)運営資金は集落支援員制度を活用していると思われますが、そのほかはどのようなものがあるか。また、それで充分なのか。  (4)いなべ保健室とふじわら保健室は老人と放課後児童クラブが併設されています。ほくせい保健室とだいあん保健室は違う形で設置しようとしていますけれども、コンセプトは何か。  (5)ですけれども、寺への出張活動が行われていて、大変喜んでいると住職から話を聞きました。寺は寺で地域住民に来ていただきたいということもあり、また、住民も寺は信用もあり行きやすいとのことです。現在、藤原と十社地区のお寺で実施しています。  そこで、(5)寺へ出張して保健室と同様の活動をしていることは、市民からのニーズがあると思います。今後、人材、企画等はどのようにしていくのか。  2-3【ひきこもり支援】についてです。  ひきこもり問題は三重県でも昨年から力を入れており、昨年4月に県議会議員が主催して四日市で講演会をするなど、深刻な課題として捉え始めています。  いなべ市では、同じく昨年4月からひきこもり支援センター瑠璃庵が開設されました。  そこで、質問します。  (1)昨年開設した「ひきこもり支援センター瑠璃庵」の活動状況と成果は。  (2)児童から高齢者と幅広い年齢層を対象としていますが、現在のスタッフで対応が可能かどうか。  (3)「るりカフェ」が開設されたようですけれども、その目的は。  (4)この事業はアウトリーチが基本であると考えますが、その人材育成はどのようにしているか。  2-8【有償ボランティアの支援】でございます。  現在、藤原町本郷に拠点を置き活動しているハートキャッチいなべについて質問します。  (1)ハートキャッチいなべは5年経過していると聞いていますけども、成果と課題は。  (2)手助けができる人(提供会員)はどのようにして集めているのか。  (3)今後、人材育成をどのように進めていく予定か。  (4)有償ボランティアによる支援は住民ニーズに合致していると思われます。今後、活動拠点を増やす予定はあるかどうか。  (5)活動体制が充実すれば、住民の生活支援サービスも充実すると思います。集落支援員制度をさらに活用できないか。  以上、支え合いで守る日常について質問させていただきます。お願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  暮らしの保健室の活動状況はということでございます。  いなべ保健室は旧員弁中保育園にありますけども、そこは暮らしなんでも相談や野菜と見守りお届けサービス、オンライン保健室、みんなで朝ごはん(モーニングサービス)、暮らしの図書室、暮らしの遊戯室の事業をされております。  ふじわら保健室については、暮らしのなんでも相談、オンライン保健室で、ほくせい保健室も同じような形でやらせていただいております。  (2)スタッフの教育はどのようにしているかでございますけども、ほかの市町村、県も含めて、暮らしの保健室が開催する研修に参加するなど、スタッフの教育に取り組んでおります。  (3)運営資金は、今のところ何とかやりくりしていただいておりますけれども、今後、さらに発展させるためには、何らかの財政措置が必要と考えます。  続きまして、コンセプトは何かということですが、ふじわら保健室は暮らしのなんでも相談室という気軽に相談できる窓口という形でのコンセプトでございます。  いなべ暮らしの保健室は、理学療法士などの資格を有する専門職に気軽に相談できる福祉相談窓口で、ほくせい保健室はひきこもり支援センター瑠璃庵と併設しておりますので、ひきこもり相談にみえた方に対して、相談支援の連絡が取れることをコンセプトとしています。  だいあん保健室は、コミュニティナースということで、こちらは看護師さんを予定しておりますので、そういった健康相談がコンセプトになろうかなと思っております。  お寺への出張サービスについては、今後、「寺カフェパートナー」を育成して、新たな暮らしの保健室が展開できればと考えております。  瑠璃庵の活動状況の成果ですが、16人が利用されて、延べ人数は383人です。29人に対して124回訪問サービスをさせていただいた実績がございます。  現在のスタッフで対応できるかということですが、現在、社会福祉士2名と相談支援専門員1名の資格を有する3名のスタッフで対応しております。長きにわたり福祉の相談業務に携わり、生活困窮や包括支援センター、地域福祉で活躍してきたスタッフで対応しておりますので、現在のところは対応ができていると考えます。  るりカフェの目的ですが、ひきこもり支援センターでやっていることを地域の方にも理解してもらうように、カフェという形で皆さんとつながりを持って、温かい見守りをお願いするといったことを目的にしております。  人材育成はということですが、県や国からの研修は積極的に参加しております。ひきこもりサポーターや支援員の人材育成に取り組む必要があり、今後、瑠璃庵を中心に進めていきたいと考えております。  ハートキャッチいなべについてですが、NPO法人快生教学会が主体となってやっていただいております。その成果は、有償ボランティアのマッチング機能として十分機能し、利用者に満足していただいております。  課題としましては、提供会員の高齢化、新規会員の確保などが課題となっています。  提供会員はどのように集めるのかということですが、ハートキャッチいなべにおいて、随時、募集するとともに、有償ボランティア育成講座を開催し、人材の掘り起こしに尽力しています。  今後、人材育成をどのように進めていくのかと。人材を発掘するのが最大の課題と認識しております。情報発信に注力し、有償ボランティア活動を支援していきたいと思っております。  今後、活動拠点を増設する予定はということですが、ハートキャッチいなべの増設は今のところ計画がございません。新たな有償ボランティア組織が創設されるのであれば、また支援をしていきたいと思っております。  集落支援員制度をさらに活用はということですが、事業者と協議いたしまして、適切に対応していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  暮らしの保健室のところの2-2の(1)のところですけども、成果についてはどのように考えてみえますか。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  成果につきましては、福祉の相談窓口となっておりますので、電話、来訪による相談、また、寺カフェやスマホ教室の開催が成果の一つではないかと思っております。  特に、先ほど多湖議員もおっしゃられたとおり、寺カフェにつきましては、未実施の自治会からも多数ぜひ開催してくれという要望も頂いておると聞いてます。  また、これらの相談を受けた内容を集計しまして、地域による課題の把握や、新しいサービスの創造などの企画提案も成果と考えております。どの事業も市民にきめ細やかな対応ができており、暮らしの保健室としての成果が出ているのではないかと評価しております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  ありがとうございます。ニーズに合ったことですので、ぜひまたお願いしたいと思います。  それから、2-2の(4)のところですけども、コロナでここ2年はできなかったと思うんですけども、放課後児童クラブの子どもたちと高齢者との交流はできていたかどうかを教えてください。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  放課後児童クラブと高齢者の交流ですが、コロナ感染症蔓延で、現在、高齢者との交流イベントの開催は控えております。コロナ以前ですと、夏祭り、クリスマス会、餅つき大会などの交流イベントを実施し、好評を得ておりました。  また、夏休みの子どもたちにモーニングカフェの配膳体験など、就業体験を提案するなど、暮らしの保健室を介した様々な世代間交流を創造しております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  今はコロナで交流はできないかも分かりませんけれども、コロナが終わりましたら、せっかく併設されていますので、上手に活用していただきたいと思います。  それから、暮らしの保健室については、若いスタッフがアイデアを出して、現場の住民の声を聞き、柔軟に住民にアプローチされています。例えばスマホの使い方から心が通じ合い、健康の相談に応じたり、夕方の17時から20時までの営業を考えるなど、ニーズに対応したり、薬剤師を採用し、薬の相談に応じたりと、常に現場の意見を聞き、地域独自の住民ニーズにアンテナを張った活動には感心しております。今後、さらなる活躍を期待しております。  続いて、ひきこもり支援についての再質問ですけども、2-3の(3)カフェが併設されていますけども、カフェがあることで様々な方がいらっしゃって、かえってひきこもりの方が行きづらくなるんではないかということを思うんですけども、その辺はいかがでしょうか。お願いします。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  ひきこもりの方が行きづらくなるということですが、るりカフェにつきましては、現在、月1回開催しております。参加者は地元の方が平均で七、八人で、ひきこもりの利用者の了解を得て、その利用者の3名がスタッフとして毎回参加していただいております。利用者にとっては、社会参加の貴重な機会となっておると思っています。また、利用者によっては、支援段階が異なるため、配慮した対応を取っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  ひきこもり支援については、この瑠璃庵はまだ始まったばかりと聞いております。深刻で難しい課題だと思います。教育委員会など関係部署とも協力して、まずはいろいろ活動していく中で、一人でもひきこもりが減るように努力していただきたいと思います。  続きまして、2-8の再質問でございますが、2-8全体として、利用会員の反応はどのようなものがあるか教えてください。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  利用者の反応について、まず、利用実績ですが、平成29年度は訪問が約990回、利用者317名となっておりまして、令和2年度につきましては、訪問回数がほぼ倍の1,820回で、利用者も1.5倍程度増えまして、485人の利用をいただいております。これにつきましては、やはり有償ボランティアの方につきまして、利用会員の方が介護認定のない方、要介護の方、独居の方、高齢者世帯など、様々なシチュエーションを持っております。有償ボランティアの幅広い提供サービスに感謝をしていただいておる結果だと思っております。  また、サービスを通じた会話などが高齢者にとって生きがいにつながっているんではないかと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  すばらしい活動で、住民のニーズに合った、この事業を知らない方もまだたくさんいらっしゃると感じます。  また、有償ボランティアという特徴から、この事業のコンセプトに賛同していただける提供会員の確保が必要と感じます。集落支援員制度やその他の市の支援が必要と考えます。  この支え合いで守る日常全体なんですけども、今回、質問しました支え合いで守る日常の中の暮らしの保健室、ひきこもり支援、有償ボランティアの三つの施策は、高齢化社会が進むいなべ市において、きめ細かい住民ニーズを先取りしたいなべ市オリジナルな事業と考えます。課題は事業活動に必要な人材確保と人材育成と思います。非常に高いニーズの事業ですが、収益性のないものですので、しっかりと支援いただく必要があると思いますので、これからもよろしく支援をお願いしたいと思います。  次に、5【山辺を活かす未来】から質問させていただきます。  5-4【森林の経営管理委託】について質問いたします。  森林には自治会所有や組合所有のほか、先祖から受け継いだ個人所有のものまでありますが、森林は枝打ち、間伐、草刈りなど管理していかなければなりませんが、現在、そのような作業や事業を行っている人はごく少数で困っていることからこの事業が生まれたと伺います。  そこで質問ですけども、(1)国は森林所有者に経営管理を義務づけ、林業経営者に委託することを制度化しました。所有者に新たな負担はあるのか。また、所有者への説明はされているか。  (2)令和6年から森林環境税1人1,000円が創設されます。対象者は所有者ですか。  (3)委託先の対象となる事業者はいなべ市にどれほどありますか。
     (4)Jクレジット制度の活用はできないか。  5-5【みえ森と緑の県民税の活用】についてです。  (1)現在、交付対象となる取組はどれほどあるのか。取組を拡充する考えはありますか。  (2)自治会が森林整備した場合、交付金を活用することはできるのか。  (3)間伐材の活用について様々な活用方法があると考えられますが、現在、中学校卒業生への記念品として箸の贈呈をしていることを聞いていますが、そのほかに活用方法はあるか。  5-6【グリーンクリエイティブ】について。  拠点とする「にぎわいの森」が創業して3年がたちました。3年間の総括をすることは今後の活動のために重要なことと考えます。  そこで、(1)3年間のお客さんの推移は。令和元年から令和3年の各年の数字を教えてください。  (2)協定書にある「地元の食材使用、地域雇用と人材育成など」について、どのような成果が出ているか。  (3)事業者の運営が協定書どおり行われていると考えているか。  (4)売上目標は月間100万円と低く、また、週休二日はどうかと当初問題になっていたそうです。しかし、地域との交流や人材育成、生産者と協同活動などをするためにということで出来上がったと思うんですが、当初の目標・目的に向かっているのか。  (5)にぎわいの森を活性化するために新陳代謝を図る必要はないか。  5-7【グリーンインフラ計画】ですが、(1)新たな空間を計画とあるが、具体的に何をするのか。これは午前中に清水議員から質問がありましたけども、また違ったところがありましたら教えてください。  (2)グリーンインフラを先取りした事業「にぎわいの森」を拠点とあるが、それぞれが点で活動するよりも、新しく創生する拠点と線でつないだ事業であるべきと考えるがどうでしょうか。  (3)地元商工会とタイアップして活性化していく必要は考えられないか。  5-8【脱炭素先行地域への挑戦】。  これも(1)、(2)は午前中に位田議員から話がありましたけども、また違った回答がありましたら、教えてください。  (1)いなべ市として具体的に何をしていく予定か。  (2)国または県からの補助金は交付されるのか。  (3)いなべ市の近隣でこの脱炭素先行地域に応募している市町はあるか。  この項目の質問は以上です。回答をお願いします。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  森林の経営管理についての御質問ですけども、所有者に負担はあるのかということですが、ここにも書いてありますけど、そもそも法律で所有者の責務がうたわれております。所有者は適切な時期に伐採、造林、保育を行う義務が森林経営管理法第3条で明記されていますので、基本的に森林所有者が森林を管理しなきゃいけないんです。それが負担なんですが、それができない方が多いということで、森林経営管理制度は、民有林の経営管理が行われていない森林について、市町村が森林所有者の委託を受けて経営管理をする。そして、意欲と能力のある森林経営者に再委託するといった事業で、林業経営者の効率化と森林の管理の適正化を推進する制度でございます。今回、古田と篠立、約30ヘクタールの意向調査を実施して、委託管理します。森林の所有者に新たな負担は課していません。ペナルティーはありませんが、もともと森林所有者がやらないといけない義務は発生しています。  次に、2番目の令和6年森林環境税についての対象者でございますが、対象は全ての国民なんですけども、所得が一定以上じゃないと非課税世帯になりますので、基本的に個人住民税を支払われている方です。その対象者は全国の市町村で6,200万人で、1人1,000円ですので600億円が国の財源です。いなべ市に入ってくるお金は1,000万円から2,000万円の間ですので、全ての民有地を管理できるお金ではないということです。  続きまして、委託の対象となる事業者はということですが、いなべ市には1社しかありません。  J-クレジットの制度の活用は可能ですけども、登録手続や、永続的に森林管理を担保する必要がありますので、実際にJ-クレジットに取り組む際には、事業者の確保が必要だと思います。ハードルは低くありません。  次に、みえ森と緑の県民税の活用について、今は中学生の卒業記念の箸とか、自治会が危険木の撤去をするときの機械のリース代、森林環境教育の支援事業、幹線道路の危険木の伐採事業、獣害による森林環境整備ということで、アオサギの営巣の除去などに使っております。  令和4年度からは里山竹林環境保全支援事業を創設いたしまして、森づくりの活動を行うボランティア、NPOなどを対象に、補助対象経費の5分の4以内、上限額50万円で支援をさせていただきます。  次に、自治会が森林整備をした場合の交付金を活用することができるかということで、自治会が行う危険木の除去の機械のリース代の補助は既に利用いただいております。  次に、間伐材の活用についての活用方法、中学生の卒業記念の箸以外には今のところは見当たりません。何か皆さんに喜んでいただけるようなものがあれば、また提案いただければと思います。  次に、グリーンクリエイティブいなべの3年間の総括ということで、お客様の推移でございますが、令和元年は44万人、令和2年度が36万人、令和3年度が1月末までで30万人となっております。  協定書にある地元の食材利用、地域雇用と人材育成などについて、どのような成果が出ているかということですけれども、様々な成果が出ておりまして、金額だけ言いますと、令和2年度の当初施設の経済波及効果を金融系のコンサルタントに試算いただきますと、3億1,400万円が経済波及効果と試算いただいております。また、雇用所得誘発額が7,400万円、雇用創出効果が31人となっております。従業員のうち7割以上が市内在住となっておりますので、効果は大きいと思っております。  事業者の運営が協定どおり行われているかということでございますが、高校生と連携した商品開発とか、地域事業者と連携したイベントへの協力、店舗前のスペースの貸出しによる活躍の場の提供など、いなべ市の地域活性化に資するという協定の目的を踏まえた運営を行っていただいております。  次に、売上げ目標、当初の目標、目的に向かっているのかということですが、11月に開催したフードフェスタ、1月に始まりましたいなべ暮らしの市では、地域の生産者が多く集いました。こうした取組を通し、にぎわいの森事業者との接点を増やしつつ、商品開発の連携を図っていきたいと考えており、当初の目的、目標に向かっていると確信しております。  次に、にぎわいの森を活性化するために新陳代謝を図る必要はあるか。要は経営者を変えるという御質問だと思うんですけども、経営者を変えるということは、新たな店舗の改装が必要になり、いましばらく現状の店舗でのグリーンクリエイティブいなべを進めていきたいと考えております。  次に、グリーンインフラは具体的に何を指すのかということでございますが、午前中にも申し上げましたように、グリーンインフラというのは、今回、当たったパートナーシップによる先導的なグリーンインフラモデル形成支援という形でのソフト事業ですから、国交省のコンサルタントも入っていただいて、グリーンインフラの趣旨にのっとった取組を新たにやっていこうという形です。具体的な策をこれから国交省のコンサルタントと一緒につくっていくということです。  続きまして、グリーンインフラを先取りしたにぎわいの森、議員おっしゃるように、点と線、面展開が必要だと、本当におっしゃられるとおりでございます。たまたまここの庁舎そのものがグリーンインフラの趣旨に合った施設ですので、こういったものを広めていけるように頑張りたいと思います。  次に、商工会とのタイアップは、今回、グリーンインフラの趣旨はソフト事業も含めてですから、地域の活性化、地域の農産物とかいろいろな産業、そういったものをなりわいにされておられる方の活躍とか、地元の活性化が一緒になってインフラをつくっていきましょうというのがグリーンインフラの趣旨でございますので、引き続き、商工会や観光協会と一緒になって、グリーンクリエイティブいなべの運動を展開していきたいと考えております。  脱炭素の先行地域への挑戦ということで、午前中にも申し上げましたけども、国は100か所、脱炭素先行地域を選定するということで、第1回応募しました。その内容は、この庁舎地域を中心とした太陽光発電と、燃料電池車、水素ステーションといったものを展開できればなという提案をさせていただきました。  国からの補助金はということですが、脱炭素先行地域づくり事業で原則3分の2の補助率の補助がございます。それと市町村が対象の重点対策加速化事業で3分の2から3分の1の補助事業があります。  近隣で脱炭素先行地域に応募している市町村はあるのかということですが、私もどこが参加しているか全てを把握しておりませんけれども、北勢地域ではないとお伺いしております。全国で70自治体ぐらいが第1回に応募されたとお聞きしておりまして、そのうちの20が第1回選考に残るということのようです。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  5-5の事業で、森林整備は今後継続的に必要になってくると考えます。効率的に実施するためには、組織的、計画的に進めることになると思いますが、これは市がリードして進めていかれるんですか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  これは森林経営管理法第3条にもうたわれているように、市町村がリードしていかなければならないと義務づけられておりますので、今後、いなべ市が主体となってリードさせていただく予定でございます。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  森林整備の期間は長い期間になると思うんですけども、スパンはどれぐらいと考えられていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  期間といたしまして、単純に事業費等を精査して割り算をしてしまうとすごく時間がかかってしまいます。100年以上かかる予定になってしまいますが、そういったことにならないよう、決められた予算において、できるだけの計画をもって進める。実際には少なくとも50年はかかると思いますが、10年スパンで区切りをつけてやっていきたいと思っております。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  分かりました。長いスパンになると思いますので、予算のできる範囲の期間ごとにお願いしたいと思います。  それから、次、5-6の(1)についてですけども、お客さんの来店数の推移が当初の計画どおりになっているかを教えていただきたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  にぎわいの森の来客数につきましては、毎年40万人を計画しております。本年は1割ほど下がっております。理由としましては、新型コロナウイルス感染症の拡大が大きく響いていると思います。ただし、大きなイベント等を開催しながら、この人数をキープしていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  にぎわいの森の件ですけども、市民からの意見とテナントの方の意見はどうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  市民や生産者から、にぎわいの森ができたことにより、いなべという言葉を多く聞くようになったという意見や、都会的な感性を持ったオーナーと交流することで、感性が高くなったという御意見を頂いております。  しかし、にぎわいの森におけるいなべ市のカラーが少し弱いのではないかという意見も頂いております。テナント側からは、生産者との関わり合いはありがたく、いなべ市産のものをなるべく使うよう意識していただいております。  また、商品の取扱い以外でも連携できることがあれば、お声をかけていただき、市民交流に努めたいという御意見も頂いております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  5-6の(5)質問ですけども、協定書には10年以上営業するとか、撤退するときは市と話し合って決めるとありました。また、撤退する店が入店希望の店を紹介するなど協力するとありましたけども、その考えに変わりはありませんか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  現在のところ変わりはございません。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  にぎわいの森を活性化するために、市民からのアイデアを募集してはどうかと思いますけど、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  にぎわいの森の意見交換会により、多くのアイデア、意見を頂いております。今後もその意見を参考に、改善策も含めアイデアを募集していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  にぎわいの森でブドウ園の収穫が2022年と聞いていますけども、いつ頃になりますか。  それともう一つ、事業になるのかどうかを教えてください。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  ブドウにおきましては、今年の秋に収穫する予定となっております。契約上もこの期間までという格好になります。来年度3月までの協定契約になっておりますので、この秋に収穫して、葡萄酒の作成に努めたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。 ○4番(多湖 公君)  ブドウの収穫については楽しみにしていらっしゃる方があるかも分かりませんので、その辺でまた活用をお願いいたします。  それから、山辺を活かす未来に対する再質問になります。全体なんですけども、この項でちょっと改めて質問させていただきますけれども、山辺を活かす未来の中のにぎわいの森、キャンプ事業を行う必要を教えていただきたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  いなべ市の中で約6割が森林、山林となっております。山間部だけではございませんが、特にこの山間部では若者の流出による少子高齢化が顕著な問題となっております。そこで、里山の崩壊等や獣害の増加、森林災害の危険等が高まる懸念もございます。いなべ市では、この森林の経営管理やみえ森と緑の県民税等の活用により、景観の保全、災害の防止、そしてにぎわいの森やキャンプ場、山辺におけるイベントなどを通して新たな価値の向上を目指すものでございます。  御質問の内容ですが、山辺を活かす未来、にぎわいの森等は、SDGsの理念にも沿って、市の発展につながって、相乗効果、経済効果を併せ持ってやっている事業ですので、そこのところ御理解よろしくお願い申し上げます。 ○議長(小川幹則君)  多湖 公君。  多湖議員に申し上げます。質問時間残り4分少々です。 ○4番(多湖 公君)  いなべ市は有数の工業地域でもありますが、緑豊かで、森林がきれいで、水のおいしい自然がすばらしい地域です。今後、この特徴を生かした事業活動こそがいなべ市が魅力あるまちになるために必要であると考え、積極的に取り組むことが大切であると考えます。  最初の全体的なまとめとしまして、新しい福祉事業、それから山辺を活かす未来に対して、新しい事業に様々な角度でチャレンジしていくことこそが大切だとは思います。しかし、リスク管理も大切で、小さないなべ市は市民一体となり、この難局に取り組むために、丁寧に説明もして、スピード速く事業をしていくという難しいことにチャレンジすることが必要と考えます。  このことを言わせていただきまして、代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小川幹則君)  新風いなべ、多湖 公君の代表質問を終了します。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  なお、次回は3月9日午前9時に再開し、一般質問を行います。  それでは、これにて散会いたします。               (午後 2時53分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長
                   いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...